で、競輪場で酒飲めるようになったんか?|DMM競輪

で、競輪場で酒飲めるようになったんか?

令和5年5月8日。
ついに新型コロナウイルスが5類に移行。

まだまだ気は抜けないとはいえ、いわゆる「コロナ禍」は終わったと言っても良いでしょう。


前代未聞の感染拡大で社会は大混乱でしたね〜!

もちろん、うちの業界でもいろいろとてんやわんやでした。
開催中止や、レースカット等々、その節はお客様には大変ご迷惑をおかけしました。


そんなコロナ話、当ブログでは「こりゃいいネタだ!」と言わんばかりに、色々と記事を書きまくりました(笑)。

正直、もうコロナの記事はええって…という空気感が漂っているのは、ぼくもヒシヒシと感じていましたよ。

でもいいネタなんだもん! 簡単にひと記事稼げんだからさ…書きたくなっちゃうじゃん…!

とりあえずいつもの如く、過去に書いたコロナのカテゴリーの記事を貼っておきますね。見てない方がいたら見てね!

競輪参加後に陽性者が判明する仕組み
競輪界とマスク
競輪界、なぜ人手不足?

毎度毎度、過去記事のリンク貼ってかさ増ししやがって!


ってのも、今回でコロナネタの記事は実質最終回ですから。

当ブログでいろいろと紹介した、競輪界で行われていた様々なコロナ対策が5類移行でどれくらい元に戻ったのか? を書こうと思います。


コロナ禍の競輪界の事情は過去記事で散々取り上げたので、皆様知っていただいてる前提で書きます!
そういう意味でも過去記事を読んでない方は是非読んでね!

今回のトピックスは

・マスク
・PCR検査と抗原検査
・追加と補充、誘導
・マッサージ、サウナ
・食堂で酒は飲めるようになったのか

です。

ではレッツゴー!


・マスク

一時は指定練習中にもマスク着用、挙句の果てには誘導員はレース中もマスク着用…等、少しやり過ぎ感が否めなかったマスク問題。

競輪界とマスク」の記事内でだいぶ緩和されたことを書きましたが、今回5類移行でやっとこさ「個人の判断」になりました。
世間と同じく、文言的にはオブラートに包んだ言い回しですが、実質的にはマスク外していいよ〜ということですね。

個人的意見ですが、日常生活でのマスクは元々抵抗もなく文句もなかったのですが…。
レース参加時の汗だくウォーミングアップ時にも絶対マスク着用! というのは流石に勘弁してくれ〜という感じでした。

汗でビチョビチョなのにマスクを長時間つけてると息が苦しいのはもちろん、ぼくのデリケートなお肌(笑)が荒れに荒れちゃうんですよね。

反マスクではないですが、開放感は否定できないですね(笑)。


・PCR検査と抗原検査

これも年始の記事で多少緩和されたことを書きました。
定期PCR検査が廃止され、開催参加前の抗原検査と週2回の定期抗原検査は継続して行われていた感じです。

こちらも、今回の5類移行で完全廃止。

毎月抗原検査キットを支給するのは競輪界としてもかなりの経費だったと思うので、緩和されてよかった〜と思っている方が多方面におられるはずです(笑)。


・追加と補充、誘導

コロナ禍の競輪界では、急な追加や補充の連絡があっても「PCR検査が間に合わないから」断らざるをえないという悲しい事情がありました。

更に、ワクチン接種済の選手が優先して追加、補充を受けられるという縛り的なルールもあり、いろんな要素が悪い方に作用してしまった結果、どこの競輪開催も人手不足に。
初日の予選から欠車は当然、レースカットもよく見るような状態になっていたのです。

まぁ、これはPCR検査が廃止された時点で実質改善されたんですけどね。

今回、直前の抗原検査や、ワクチン縛りが完全になくなりました。
お陰で、追加や補充に関しては完全に平常運転となりましたよ。

初日から欠車やレースカットがあるのは、見栄えが相当に悪いですからね。
僕なんかは走れるなら走れるだけ走りたい! というタイプなので、協力したい意思はあるのにコロナ対策ルールの兼ね合いで走れない…というのは結構悲しいものでした。

また、お客様にはほとんど目に付かないところの話ですが、先頭誘導員は開催に関わる人数を極力減らすため、原則開催3日間同じメンバーが呼ばれる…というのが基本となっています。
また、数名が1日に3本引く事で誘導参加人数もひとり減らすという措置が取られていました。

これは、現状では変更なし。
7車立レースも「開催現場に関わる人数を減らす」という大義名分のもと始まりましたから。
そこが変わらない限りは戻らないよということでしょうかね?

元誘導王のぼくとしては、誘導の人手が足りない時に「1日臨時誘導要員」として駆り出される需要に応えて稼いでいた過去があるので…是非とも元のルールに戻って欲しいものです(笑)。

欲深いか(笑)。


・マッサージとサウナ

こちらもお客様の目に付くところではないのですが、競輪選手としては死活問題になる部分です。

競輪選手は腐ってもプロスポーツ選手です(大半は腐ってないが)。
練習やメンタリティは勿論、もっとも重要なファクターのひとつが「身体のケア」。

一生懸命に練習で身体を追い込んでも、しんどいままで回復しなければレース本番で良いパフォーマンスは出せません。
日常では、レースに参加する前や、練習の波に合わせて各々身体のケアに努めている訳ですが、レース会場に入ってしまうと、もちろんケアの方法は限られてしまいます。

よく食べてよく眠る…という基本の基本を一旦置いておくと、競輪場でできる疲労回復のケアと言えば…

・ストレッチや健康器具によるセルフケア
・サプリメント等での栄養摂取
・競輪場備え付けのマッサージチェア的な備品
・風呂やサウナで身体をゆるめる
・外部から来るマッサージ(有料)

がありました。

しかしコロナ禍になってからというものの、三密回避や開催に関わる人間を減らす目的で、上記のうち、

・競輪場備え付けのマッサージチェア的な備品
 →共用備品は使用禁止

・風呂やサウナで身体をゆるめる
 →黙浴徹底のため風呂場は人数制限、サウナは完全閉鎖

・外部から来るマッサージ(有料)
 →開催に関わる人員を減らす目的で中止

というザマでした。

コンディショニングに関わる部分まで制限されるのは、やはりパフォーマンスに関わってきますからね…。
今でこそ慣れてしまいましたが、最初の頃は「全然ケアできねーじゃん!」と思ったものです。

競輪開催全体で規制されたため、皆条件は同じだと諦めて、各々できることを必死に遂行して少しでもパフォーマンスを上げられるように努力していた訳です。


そんで今回の5類移行! ついにサウナが解禁されました!

世間ではサウナブームなんて騒がれているサウナ。
世間で「体が楽になる!」と流行るようなものって、プロスポーツ選手は大体先取りしているものでして、中でも競輪選手は昔からサウナが大好きな生き物です。

例に漏れず僕もサウナ好きなので、競輪場でサウナに入れるのはおよそ2年半ぶり!
やったーー! とワクワクしながら競輪開催に参加したところ、風呂場にはまさかの張り紙が…

それが

「サウナ故障」

ええ…。

まぁ、落ち着いて考えると2年以上も放置されていて、突然起動します! ってなってもサウナの機械が「勘弁してくれ〜」ってなるのはありえる話ですよね。

偶発的なことだし仕方ないや…と諦めたいところなのですが、現状、近畿の競輪場のサウナはほとんど故障! ほぼ全滅!(笑)

他地区でも故障が頻発しているようです。
競輪場、古い施設のところが多いですから…! 設備…! 頑張れ…!

現在、各競輪場で修理が進んでいるようです。

せっかく緩和されたのに〜!
はやくサウナ入りたいよぉ〜!


・食堂で酒は飲めるようになったのか

さて、最後のトピックス。

酒飲み競輪選手的には、これが実質的な本題です。

競輪選手って、競輪場に「勝負」をしに行っているのはもちろんなのですが…。
競輪場宿舎に缶詰にされることもあり、心構えとしては「生活」しに行く側面もある訳です。

丸4日間、娯楽は規制され、勝負でメンタルは弱り、しかもむさぐるしいオッサンに囲まれ生活する訳ですよ?

酒でも飲まねーとやってられねぇわな!

って所は一旦置いといて、競輪場の選手宿舎の食堂には食堂の業者様が入っているわけです。

業者さんは、競輪場から雇われている基本的なお金以外に、食堂売店の売上で利益を出しているのですが…。
今まで、その大半がお酒の売上だったようです。
そんな中、突然飲酒禁止! と言われてしまったら業者さんも商売あがったりですよね。

実際に撤退してしまった食堂業者さんもゼロではないので、結構な打撃だったんだと思いますよ。

突然結論を述べるのですが、実は現状ではまだ食堂での飲酒は復活しておりません

そう、我々のコロナ禍はまだ終わっていないのである!!!!!!

食堂営業時間の兼ね合いとか、過去に宿舎で酒にまつわるトラブルがなかったわけではない、という部分が引っかかってるのでしょうね。
いろいろと検討段階、急に元には戻せねーよ! ってことなのでしょう。

うーん、まだまだ世知辛い世の中は続くぜ!


また、現在では主流になってしまった7車立競輪、これもたぶんしばらくはそのままです。

僕みたいな、イン切りで場をかき乱せるタイプからすると9車立の方がありがたいんですけどね〜
まあ、それはまた別のお話。


競輪界、売上が1兆円を突破して絶好調! な風に見えますが、同じように売ってる他の公営競技はもっと売上が上がってますからね。

データ上は、7車立になったタイミングで売上が上がってますが、コロナの巣ごもり需要の要素がどれだけのもので、9車のままだったらどうだったのか? というところも気になるところですよね。

僕らは与えられたレースを一生懸命走るだけなので、少しでも競輪が良くなるよう祈っておきます。



さ、コロナ禍に縛られていた競輪界は、どこまで解放されたのか…? というところを書き殴りました。

今回は久々に文章ばっかりの記事になったので、いつもの如く最後におまけコーナーです。動物の写真を貼っておきますね。

人間に疲れた時は動物を眺めましょう。

これ、プロスポーツ選手が教えるメンタルを保つテクニックです(大袈裟)。





日差しを浴びてマヌケ顔のアザラシ。





なんかの鳥。
滝の裏から撮ったので水がいいエフェクトになっている。





白いトラ。
マヌケ顔を撮るのがすきです。





凛々しいペンギン。
これはジェンツーペンギンですね、水平線(壁紙)に映えるぜ。


先日わざわざ いしかわ動物園 に行って撮ってきました。

その話はまた後日…。


ってことで、新型コロナウイルスの5類移行で日常が帰ってきた競輪界のお話でした。

まぁ、厳密にはお酒やらの部分がまだなんですけどね、当ブログでのコロナ関連のお話を取り上げるのは今回が最終回になるかと思います。

時事ネタでたくさん記事書けてたのに、ひとつ話題がなくなっちゃったな〜!(笑)


新型コロナウイルスさんは、どう足掻いても世間の足を引っ張っていた話題ですからね。

とりあえず、ひと段落して良かった良かった。

では、また次回!






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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

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