競輪界とマスク|DMM競輪

競輪界とマスク



これはDMM競輪様のマスク。

インタビューとか取材を受ける時は極力着けるようにしています。
ま、全然勝てないからインタビューの機会がないんだけどな!

ほっとけ!



さて、競輪を熱心に見てくださっているであろう、当ブログの読者の中でもなかなか深く見ていないポイントだと思いますが…。

一時期、誘導選手がマスクしてる時期ありませんでしたか?

それ、最近してなくないですか?


お気付きの方っていらっしゃるんですかねぇ…。

まぁ、気付いたとて「マスクなくなったんや」で終わりでしょうから、深く疑問に思った方も少ないかもしれませんね(笑)。

今回はその辺、競輪界のコロナ対策の根幹でもあり、重要であるがゆえに紆余曲折ある業界のマスク事情についてお話を掘り下げてみます。



元々、新型コロナウィルスが流行り始めてから、競輪界では「関係者のマスク着用」がかなり厳しく徹底されました。

そこに関しては世間様と同じことですよね。
3密を避け、マスク着用。

コロナだけではなく、様々な感染症を避けるシンプルかつ最強の手段です。


競輪は八百長防止のため、開催中は外部との接触を一切禁じられ宿舎に4日間缶詰にされます。
みんな知ってるだろうけど! 知らない人がいるかもしれんから何度だって書くぞ!

宿舎内は4人1部屋(場によるが基本は4人部屋)で、共同生活を強いられるため、コロナが広がる要件を満たしまくりなんですよね(笑)。

そのため、様々なコロナ対策が取られましたが、選手のマスク着用はその中でも最重要課題。

宿舎はもちろん、控え室、検車場等、競輪場施設では常にマスク着用が義務付けられました。


もちろんマスク以外にも色々と対策があるのですが、その他のコロナ対策のくだりを書くと長くなるので、以前その辺に触れた記事を貼っておきます。

読んでない方や、コロナ対策が気になった方、読んだけどもっかい読んでやろうかな! という優しい方はこちらの記事読んでみてくださいね。

競輪参加後に陽性者が判明する仕組み



さて、話戻ります。

昨年末あたりですかね?
第何波なんてのが最近増えすぎてどれだか覚えていませんが、「オミクロン株」の新型コロナウィルスが流行り始めたあたりに、先頭誘導員選手が、競輪を走る時までもマスクを着用する事になりました。

お客さんも、誘導がマスクしとる! とシュールな光景にビックリしたことでしょう(笑)。

また、皆さんの目に触れることはあまりない部分ですが、ウォーミングアップ中や、指定練習中もマスク着用が義務となりました。

これが地味に苦しくてですねぇ、汗かくとマスクがビショビショになって、半ば溺れるような感覚(笑)。

言うたかてプロスポーツ、ただでさえ周回は有酸素運動。もがくと無酸素運動と結構ハードスポーツなので、息が上がると苦しくて結構地獄です。

割と真剣に「このままエスカレートすると、レース中も全選手がマスクをつける羽目になるんじゃないか!?」と戦々恐々としましたよ(笑)。


もちろん、競輪選手という立場上、開催運営に協力するのは当然のこと。
実際のところは文句一つ言わずに言われたことを遂行しました。

でも、正直…ねぇ…?


言ってはいけないことだとわかりつつも

「誘導のマスク、流石に意味あるの…?」

とは思いましたよね(笑)。



そんなこんな言っていたら、先日。
締め付けをキツくすればそのまま戻ることが少ない、スパルタ式な競輪界には珍しく、マスクに関する規制緩和が行われました。

なんと、先頭誘導員はもちろん、指定練習中のマスクも着けなくて良いとのお達しが公式にアナウンスされたのです。


現状、お役所はコロナ対策最優先!
選手の負担やスケジューリングなんて関係ねえ! という過激スタイルを貫いているため、少し驚きました(そのお陰で通常通りの競輪開催が運営できているのですが)。

お役所も国の規制緩和に合わせて柔軟な対応ができるんじゃん!

見直したよ〜!



ってセリフを出したかったんですけどね、理由は他にあります。





そう、昨今の異常な猛暑です。

もう7月ですが、5〜6月辺りからちょっとヤバイ暑さでしたよね。

最近は、マスクして屋外で運動なんてしてると、真面目に死にかねない、というレベルの暑さです。


実際、様々なスポーツを経て競輪選手にたどり着いた我々。

これまでの人生、猛暑の練習なんて耐え抜いて生きてきた連中ばかりのはずですが、競輪開催に行くと、年に数人は熱中症で体調を崩したり、倒れちゃう人が出ます。

プロスポーツ選手でもこのザマです。ほんと油断は禁物。

読者の皆様も、ちょっとしんどいなぁ〜とか、苦しいな〜と感じたら、すぐに涼しいところに行きましょう。

水分補給もこまめにね!



と、猛暑に負ける形で、7月よりノーマスクでの屋外練習が解禁されました。

もし最近、本場開催に来ていただいた方の中で

「あれ? 指定練習マスクしてねーじゃん」

って思ったマニアックな方がおられましたら、そういう事情です。

ちなみに、屋内でのウォーミングアップは今もマスク着用が義務です。
その代わり、検車場は熱中症どころか風邪ひかないか心配になるくらいに冷房ガンガンですよ(笑)。ご安心ください。



こんなコロナ対策云々の話題、いつまで続くんでしょうね?

夏なのに、また感染者が増えているそうですねぇ。

ほんと、はやく平穏な元通りの日々が戻ればいいなと心から思います。



って感じで、競輪界のコロナ対策近況でした!

また何か更新事項(?)があれば記事にしますね。

ではまた次回!




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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

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