【4月23日更新】ここぞで光る熟練技!今なお活躍を続ける「永久選手」【濱田昭一郎】
55歳の濱田昭一郎(はまだ しょういちろう・鹿児島=67期)が3月の松阪モーニングで久々の美酒に酔った。
3月31日、約5カ月ぶりに乗った決勝戦で直線鋭く伸びてV。
3連単は33万円台の超ビッグ配当だった。
「20年ぶりですよ。前回は武雄でしたね。だいたい、初日1Rで5着だったから準決勝も諦めていたのに…。そうしたら勝ち上がれて、準決勝は1着。決勝に乗れただけで満足していたんですよ。決勝も無我夢中で踏んでいたら、気付いたら優勝していた。自分が一番ビックリでしたよ」
予選5着からは5個レースで1人しか準決勝に勝ち上がれない。
それをクリアしただけでなく、準決勝、決勝で1着。
昨年1年間で3勝だった浜田が大事なところで白星を挙げて04年8月の武雄以来となる20年ぶりのV。
ミラクルづくしの通算7度目の優勝だった。
父の幼なじみが競輪選手だった関係で、高校卒業後に競輪選手への道を志した。
「その人が師匠になってくれて、自分が選手になったのと同時期くらいで師匠が辞めたんです。54歳だったかな。だから師匠を超えたくて、近所の人には〝55歳までは頑張る〟って言ってきたんです。鹿児島って競輪の文化がないから、近所のおばちゃん達からは〝仕事しないの?よっぽど自転車が好きなんだね~〟って言われてました。どうやら道楽息子だと思われてたみたいで。競輪選手なんだけどなぁって思ってやってました」
目標だった55歳で引退どころか、優勝してしまうほど元気いっぱい。
2場所後の武雄ミッドナイトでは2着2本で決勝進出も果たした。
「流れもいいですね。それにしても若手のダッシュが強烈。オジサンには厳しいけど、先輩方もまだまだ頑張っているし、頑張れるだけ頑張りたい。ひとまず60歳までは、ですね。ただ参加しているだけじゃなくて、しっかりと競輪をしていたい」
大ベテランの域にさしかかっても衰えは感じない。次なる目標の60歳まで、元気いっぱいな姿を見せ続けてもらおう。
【次走出走予定】
4月23日(玉野FII)
(情報局記者A)
1949年創刊のスポーツニッポン新聞社が長年の競輪報道を通じ培ったノウハウと人脈を生かした情報で人気のスポーツ紙唯一の競輪専門サイト。最新ニュース配信、ミッドナイト詳細予想、ガールズケイリン、お得なキャンペーンなど無料で見られる情報が満載。