年末年始の競輪選手
皆さん、年末年始はどうお過ごしでしたか?
地元に帰ったり、ひとりで寝正月をキメ込んだり…はたまた、仕事で終わった人もいらっしゃるかもしれませんねぇ。
我々、競輪選手は「盆正月が稼ぎ時」と言われるお仕事なので、大晦日や三が日は仕事の人が多いです。
かく言う僕も、2023年末は大晦日が最終日のミッドナイト競輪を走っていました。
なので、帰宅途中、車を運転している最中に年越しを迎えました(笑)。
なんか盛り上がりに欠けますよね(笑)。
競輪選手、お正月気分! というのはなかなか難しいお仕事なのです。
一応、年始恒例の激遅初詣は済ませてきましたけどね。
いつもお世話になっているのは、奈良県奈良市の春日大社です。
日頃、落車したりプライベートでしんどい事があるとすーーぐ春日大社に足を運び、安易にお祓いをしてもらいます。
神様にも「また来よったわコイツ」と思われているかもしれません(笑)。
しかし不思議なもんで、神社でのお祓いって結構心と身体が楽になるんですよ。
こんな書き方をするともの凄いオカルトチックですが(笑)。
なんだかんだ言って、心の安寧が健康の秘訣ですからね。オススメですよ。
鹿もニッコリ。
春日大社への新年のご挨拶と、ご先祖さまのお墓参りだけは毎年欠かさず続けている、年始のルーティンです。
それ以外はねぇ…。
レースの斡旋は入りがちだし、レース入ってなくてもなんだかんだ練習しないとダメだし…。
競輪選手である以上、のんびりお正月!という感じで過ごせる年はほとんどありません!
そんな感じ。
さて(雑な切り替え)、今回は今年の年末年始の話題を数点。
競輪界の小ネタから、超絶私事の愚痴まで何点か書くので、見ていってくださーい!
・年末開催、体調崩しがち
まずはすっげえ私事から。
ワタクシ、最近は毎年大晦日が最終日の開催を走っているのですが、2022年末は新型コロナウイルスに感染し、2023年末はウイルス性胃腸炎に感染。
連続で、散々な正月を迎えております。
これ、ぼくの身体が弱い…と言えばそれまでなのですが、この時期って他の選手に病気を貰う確率が高い時期であるのは間違いないのです…。
年末年始や、お盆、GWって、学校が休みになりますよね。
なので、家族がいらっしゃる世帯だとこの時期は張り切ってお子さんと遊びに行って、親子共々かぜを引いたり病気してしまう人、結構多いんです(笑)。
で、それを競輪場の宿舎生活に持ち込まれると、爆発的蔓延となってしまう訳です。
競輪界の病気欠場が爆発的に増える時期、意外と固まっていたりします。
特に最近は、インフルエンザやコロナウイルスが再蔓延していますからね…。
そんな事情もあるんですよ…という愚痴でした。
・年末年始の欠車を防ぐための処置がはじまりました
覚えている方っていらっしゃるでしょうか…。
昨年、一昨年あたりの年末年始開催って、めちゃくちゃ欠場が多かったのです。
正月開催の予選から5車立、6車立なんて光景が当たり前のように見られました。
これの原因を超絶簡単に言えば「競輪選手が休んじゃうから」です。
競輪選手って、あくまで個人事業主。
競輪への参加は、施行者からJKAを通して「斡旋」されます。
つまり、「こういう仕事がありますよ」と言われているに過ぎず、参加、不参加については我々競輪選手の自由なのです。
僕はそんな理由で不参加提出した事は一度もありませんが、年末年始に遠征が入ったり、どう考えても混雑するエリアのレースが来ると、やっぱ心がしんどいですよ…(笑)。
最近は競輪選手の賞金が上がってきたこともあり、斡旋が届いた時に「不参加」を提出して欠場を出す選手がそれなりにいるのです。
実際、今年の年末年始も不参加による欠場件数は数百件単位にのぼったそうですよ。
開催本数が増えているとはいえ、欠車が出ているとちょっと見栄えが悪いですよね…。
なーんて話をしましたが(手のひらクルクル)、今年の年始、初日から欠車やレースカットがある!なんて事態、少なくなかったですか?
実は、今年から「年末年始の出走意思に関するアンケート」が取られました。
超絶シンプルに、年末年始に走る意思がある人、遠征でも走るぜ!という人や、近隣であれば追加や補充を受けるぜ!という意思がある人をJKAの側から募ったのです。
そりゃ、番組編成の負担もかなり減りますし、たくさん走ってたくさん儲けたい競輪選手は喜ぶわで、win-winですよね(笑)。
ぼくは、年末年始の出走予定が元々かなりタイトだったので、追加を受けると中0日なんてスケジュールが発生してしまいそうな日程だって都合でたくさん走れませんでしたが、多い人だと12月に5開催走った人がいるそうです(笑)。
すごすぎる!
走れば走れるだけ稼げる競輪選手、夢のあるお仕事です。
今年の年末はたくさん走りたいなぁー!
・今年から年末年始は新幹線が全席指定席になりました
先程の話題の真ん中あたりでチラッと出た「年末年始の遠征問題」。
年末年始、特に帰省ラッシュやUターンラッシュ時は、飛行機は数倍の値段するわ、ホテルもぼったくり価格だわ、無理して車で行くにしても渋滞がやべーわ…と、マジで散々です。
新幹線は予約こそ取りにくかったものの、年末年始遠征の良心として我々競輪選手の希望の星でした。
しかーし! 見出しの通り、今年から新幹線が年末年始は自由席を撤廃、全席指定席になってしまったのです!(※編駐:東海道新幹線はのぞみのみ)
これじゃあ、出遅れちゃったら予約が取れないよぉ…。
年末年始の遠征、少しずつ難易度が上がってまいりました。
できれば、毎年近隣斡旋がくればいいなぁ…(笑)。
競輪選手にできることは、祈ること。ただそれだけでござる。
なにとぞ!なにとぞ〜!🙏
以上!
年末年始にありがちな競輪選手のお話やら、年末年始の交通ダルすぎ〜卍なんて話をダラダラと羅列してみました。
まとまりがない記事だけど、競輪選手のリアルな年末年始生活が見えるんじゃないですか?(笑)
これは金のナマズです。
金運が上がるらしいですよ。
読者の皆様におすそ分け…たくさん競輪で勝ってね(笑)。
ってな訳でまた次回!
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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。