遠征の荷物、めんどくせぇ〜!
7月、別府競輪の斡旋が入りました。
ちょうど、当記事がUPされる日にレースを走っていると思いますよ。
僕たち、奈良県民からすると九州斡旋は遠征の部類に入りますね。
以前何かしらの記事でも書いたのですが、ぼくはいつも、函館青森以外のレースには遠方であっても車で参加します。
自家用車移動は交通トラブルや遅刻のリスクがあるので、公営競技の選手の移動には公共交通機関が推奨されているんですけどね。
競輪界ももちろん、公的には公共交通機関を「推奨」しているのですが…。
競輪選手は自転車を運ばないといけない都合もあり、自家用車移動がポピュラーになっています。
競輪選手が公共交通機関で移動する場合、自転車を宅配業者に運んでもらう必要があるんですよね。
でも実は、配送も配送でたまーに業者とのトラブルが出ることがあるんです。
そういうのも相まって、業界としても「荷物があるから自家用車移動も仕方なし」のスタンスのようです。
何なら、コロナ禍の期間は、公共交通機関での移動を避けて自家用車参加を推奨されたりしていました。
ある意味業界公認ですね(笑)。
ぼくは元々、駅や空港のゴミゴミした感じが苦手でして。
その上、コロナ禍に入ってからは不特定多数と接触せざるを得ない公共交通機関は使いたくねえなぁ…と思い、ここ2〜3年で自家用車移動過激派になりましたよ。
片道数百キロの道のりでも、マイカーで音楽でも聴きながらのんびり運転しつつ、高速道路のサービスエリア等で休憩。
旅先の景色を楽しみながら、ご当地のグルメを食す…なんて道中がとても楽しいんですよ。
これは先日、高松競輪の帰り道に淡路島のサービスエリアで豪遊した時の参考写真です。
明石海峡大橋を眺めながら、淡路島の名物であるたこ飯を堪能。
淡路島玉ねぎがたっぷり入った肉まんを食べ、お土産に淡路島玉ねぎを購入。
楽しそうでしょ?
楽しいんですよ!
いや〜、最高の仕事ですね!
そしてもうひとつ、今回のメインテーマでもあるのですが、ぼくが遠方でも車で参加したい理由に荷物の問題があります。
競輪選手のお仕事はレースを走ることがメインですが、その間、競輪場に(F1であれば)4日間も缶詰にされ、むさ苦しいオッサン……おっと先輩選手たちと共同生活を送らないとなりません。
この日常生活パートの部分がとても大きいのです。
その日常生活の荷物がね〜、結構かさむんですよぉ。
競輪選手はそのかさむ荷物を、毎回レースに持っていかないといけない訳です。
で、車移動だと、荷物はカバンに詰めといて車に載せっぱなしにできますよね。
積んだり下ろしたりする必要ナシ!
これがとても楽ちんなんですよ。
さて皆さん、当ブログ恒例の手のひら返しタイムです。
実は、今回の別府競輪には、久しぶりに電車で参加しました。
別に深い理由はなくて、コロナ禍も終わったし、たまには電車旅も良いかな〜? という大したことない理由です。
ここまで公共交通機関は苦手! 車移動はいいぞ! と語っといてねぇ?
酷い話ですよ。まったく。
で、ここで当記事のタイトルにもなっている、「荷物めんどくせぇ〜」の話題です。
ひっさしぶりに、車の中に積みっぱなしにしていた荷物を下ろし、ハードケースに詰め直しました。
これ、まーーーーじでめんどくさい!
今回は、そのめんどくさ〜い荷物詰め替えの様子を見て欲しいんですよ。
競輪選手が仕事の際に持ち込んでいる荷物の中身もお見せしますので、見ていってくださいね〜!
これは、普段車に積みっぱなしにしている、競輪場に持ち込んでいるカバンたちです。
この大きいカバン3つと、衣類のカバン、手持ちのカバン、車移動であればマットレスや健康グッズ等…。
地味に大荷物です。
まず左の黒いカバンには、控え室で使うグッズが詰め込まれています。
ヘルメットやストレッチポール、スリッパが入ってますね。
真ん中の青いカバンには宿舎生活用品が入っています。
衣類や、お風呂グッズ、娯楽用品が入ってますよ。
ポータブルBDプレーヤー。
もちろんゲームボーイアドバンスも入っています。
他には雑誌、小説、高周波治療器あたりの健康グッズなんかも入っていますよ。
右の大きい袋は、検車場グッズ。
工具袋や一本下駄。
予備のレーサーシューズや、整備の時に使う椅子なんてのも入ってます。
このように、使う場所別でカバンに詰めておいて、その場その場でバラして使うわけですね。
さあ、今回は電車遠征のため、この荷物を直接持っていく訳には行きません。
そこで登場するのが…
ハードケースです。
この巨大な箱に、先程の荷物を詰め込むのです。
しかしコレ、ただ詰め込めば良いってもんではないのですよ。
そうです。
当たり前の話ではありますが、荷物と一緒に自転車もこのハードケースに詰めないといけないのです。
競走用自転車は超精密機器。
雑に荷物を詰めると、フレームに金属疲労が蓄積して歪みの原因になってしまいます。
フレームを毛布に包んで、ホイールを入れると、こんな感じで3分の2くらいが埋まります。
この狭い隙間に、さっき紹介したでっけーカバンの中身をパズルのように詰め込んでいく訳ですね。
スペースの都合上カバンごと詰める訳にはいかないので、中身を出してからエコバッグやら小分け袋に詰めなおしてハードケースに入れます。
既にもうめんどくせぇ。
は、入らない…。
開催が梅雨時期のため、湿気対策でゴミ袋に入れています。だいぶ見栄えが悪いですね(笑)。
とりあえずぶち込んでみたけど、全然入りません。
このあと、必死に中身を分割したり、柔らかいものはフレームの隙間に挟んだりして一応はすべて入りました。
まさにパズル。
一応…?
そうです。ホッとひと息ついて振り返ると、まさかのラスボスが鎮座していたのです。
ヘルメットです。
こんな時に限って、もっとも入れ忘れてはいけない競輪用品ランキング1位のコイツを入れ忘れちゃってました。
何がやばいって、カチカチで結構サイズが大きいコイツは、パズルのように繊細に詰め込んだ荷物のレイアウトの根幹を狂わせる訳ですよ。
ってことで、荷物を再度全部出してから、詰め直しましたよ…。
なんとか無事に蓋がしまったので、車に積み込んでクロネコヤマトに持ち込みます。
これもまたひと苦労。
車がミニバンならそのまま載せるだけなので楽ちんなんですけどね…。
僕の車はステーションワゴンなので、必死に向きを変えて、傷がつかないように一生懸命積むのです。
無事に入りました。
いやぁ、疲れた。マジで疲れた。
なんかお疲れ様でした。
遠征の際、この荷物積み替えがマジでめんどくさいのです…。
運転の手間を取ってでも、荷物を車に積みっぱなしにしたい気持ち、理解していただけましたか?(笑)
遠征が続く場合は、競輪場から直接次の競輪場にハードケースを送ることができるので、一度詰め替えてしまえば楽ちんだったりします。
ただ、GⅠレーサーならまだしも、A級で遠征が連続で続くことってホントに稀。
結局、次の斡旋が近隣の競輪場だと、このハードケースの中身をまた元のカバンに詰め直して車に積む羽目になるのです(笑)。
しかも、ハードケースの輸送料って片道1万円弱かかりますからね。
高速道路代やガソリン代を考慮しても、車移動と電車移動はコスパ的には意外と変わらない。
うーん…。
そんな葛藤を抱えながら、ここでタイトル回収です。
遠征の荷物、めんどくせぇ〜!
ぶっちゃけ次からは、荷物配送に手間をかけるのをやめて、運転の手間を取ってドライブをキメ込もうと思います…。
マイカーだと、現地で自由に動けるメリットもありますからね。
現地でラーメン食いてえ! ってなっても、車がないと苦労しますから。
ってことで、久々に荷物の詰め替えをしたらビックリするほど面倒くさかった話でした。
では、また次回!
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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。