競輪界にも選挙がある|DMM競輪

競輪界にも選挙がある

参議院のお選挙がありましたね!

皆さんは投票しましたか〜?






ぼくは選挙当日はレースだったので、近所にある奈良県下最大の商業施設(自称)こと「ならファミリー」の期日前投票所に行って、数日前に投票しておきましたよ。


めーっちゃ個人の意見ですけど、税金払わされてるのに選挙行かないってのは勿体ねえ〜って思います。

国に強引に車券買わされて(税金)、当たるかハズれるかのレース展開を俺たちで決める権利が与えられてる!(投票)
しかも当たってればお金が払い戻される!(将来的に返ってくる)

みたいなイベントじゃないですか〜!

ぼくは割と好きですよ! 選挙!


ま、政治と宗教の話はするな! ってのが他人との付き合いの鉄則ですからね。
行く行かんは自由ですし、行ってない人に対してどうこうと言うつもりはないですわよ。



さて、競輪界で投票と言えば、お客様であればオールスター競輪やガールズ総選挙を思い浮かべるでしょうか?

しかし、業界内部では2年に一度、競輪選手の、競輪選手による、競輪選手の将来を左右する選挙が行われるのです。

それは…。


「日本競輪選手会」の役員選挙です。


競輪選手って、全員が「一般社団法人 日本競輪選手会」に所属している会員なんです。

競輪選手自体は個人事業主なのですが、公的な書類とかで記載する所属先や勤務先を問われたら「日本競輪選手会」と記入する感じ。



我々競輪選手の斡旋や賞金の交渉権限から、実質的な管理、JKAや競輪場(施行者様)へのお話等の権限をすべて担ってくださっている、僕たち「競輪選手」の統括団体なのです。

競輪選手の労働組合…というと全く意味合いが違うのですが、めっちゃ大雑把なイメージはそんな感じです。


世間のイメージでは、我々競輪選手への権限はJKAに握られているような感じに見えると思いますが、本当の意味での権限の部分は競輪選手会に握られているという方が正確です。

日本競輪選手会の本部は東京、板橋区にあるんですけど、これはあくまで本部としての存在。

実務の部分は、皆さんもよく目にする「所属支部」(僕で言えば奈良県所属、の部分)。
この各支部に事務所があり、各支部に在籍する支部員の中から選ばれた役員、幹部が本部との橋渡しをしてくれます。

そのため、僕も含めほとんどの一般会員選手は、東京の選手会本部に足を運ぶ機会は全くありません(笑)。

その各所属支部の役員を選出する選挙、というものが2年に一度行われる、ということで本記事の本筋に合流です。


その2年に一度の役員選挙が先日行われました。

僕が所属する奈良支部では毎年6月に支部の総会が開かれるため、そのタイミングで投票も開催、という感じです。


選挙の選出人数は5名+2名。
まずは幹部を5人選出します。

一人5枚の投票用紙(ただの綺麗に切った紙)が手渡され、支部員の名前を書くという簡単な投票システムです。
もちろん、番号が振ってあるので不正投票対策はされていますよ(笑)。

立候補者もいるのですが、相応しいと思う支部員であれば好きな人を書いてOKです。

投票ののち、その5人で幹事会が開かれ、役職を割り振る感じです。

役職は
・支部長
・副支部長
・訓練指導員
・開催指導員
・常任幹事
の5つ。

厳密にはその他にも、支部長が本部役員だと「支部長代理」なんて役職もあったりしますが、イレギュラーな部分なのでその辺りは省かせていただきますね。

また、1人が2つの役職を担うこともあり得ます(支部長兼開催指導員みたいな)。
そのため、幹部だけど役職がない人という概念もあったりします。

この各支部の選挙で選出された支部長の中から、更に近畿地区内で地区本部長や、選手会本部の常任役員が選出される〜という、システムです。

まぁ国政と一緒です。
国民が選んで、選んだ人の中から総理大臣やらの役職が決まる。そんな仕組みが競輪選手会という団体にも存在する訳ですね。


今年の選挙は、うちの支部は特に何事もなく平穏に終わりましたよ。

というのも、結構この役員選挙、平穏に終わらないことも多々あるんです(笑)。
喧嘩とかそんなんではないですよ。

でも、競輪選手も人間の集まりですから、派閥意識を持つ人や、選挙を人気投票と勘違いしている人、単純に役職をやりたいけど人気がない人…等々、いろいろな人がいます。

競輪選手ってただでさえ我が強い人の集まりですからね。
そんな人達が選挙なんてした日にはもう…ねぇ?

その先はご想像におまかせしますが、こういうイベントごとでは、トラブルがあったりなかったり…レース以外の部分ですが、競輪はこんなところでも人間ドラマが繰り広げられているのです(笑)。


まぁさっきも書いたけど、うちの支部は今回は無事終わりましたから。

よその支部のことはよくわかりませんね(すっとぼけ)。


さて、話を戻します。

さっきしれっと書いたのですが

「選出人数は5名+2名」

の+2名の部分。

この2名は、幹部ではなく「会計監査人」です。
経理業務がある団体であれば、どこにもありますよね。

当然各支部には帳簿があり、日頃は役員が用途を定め、支部が雇っている事務員さんが記入や管理をしてくださいます。

会計監査はその名の通り、年に数回、そのあたりが正確であるかを監査するという役職ですね。


ワタクシ田村風起、日頃はなんでも思ったことをツイートしています。
そのやかましいTwitterですら全く触れていなかったのですが、実はしれっとこの「会計監査人」に選出されました。

選出されたというよりは立候補者が2名だったので、そのまま当選しただけですが…。

皆さんの知らん間に、なんとも立派な

「日本競輪選手会 奈良支部 会計監査人」

という役職を手に入れていたのです!


会計監査に立候補した理由としては、ひと言「やってみたかった」からです。

一般社団法人の会計ってどんなん? っていう部分にも興味がありましたからね。

なにより、ブログのネタにもなりますしね!(これはさすがに後付け)

まだ就任してすぐなので、引き継ぎ程度しか仕事をしておらず、特にネタとして書けることはないのですが…。

また、ブログに書ける範囲でネタがあれば記事にしようと思います。


あ、そうそう!

就任早々、支部の監査のお仕事じゃない部分でひと仕事ありました!





(管理区域外、かつ非開催時での撮影です)

選手代表です。

競輪開催の際に、なんやかんやとトラブルが起こった時に、参加選手数十名が各々クレームを言ったり、選手管理が対応していてはキリがないですからね。

参加選手の代表として、何か物申すことがあったり、体調を崩し途中欠場を打診する際には選手代表を通してくださいよ、という役目です。

だいたい、各地区ごとに1名ずつと、地元選手から1名選出されます。


この選手代表、基本的には年長者が自動的に選出されるのですが、支部の役職があると優先して選ばれてしまいます。

先日奈良競輪を走った際に、早速初仕事をしてきました(笑)。

って言っても、開催中のトラブルがなかったので全く出番なしでしたが…。


ま、さっきも言ったんだけど、役職を手に入れたからと言って仕事がバンバンある訳ではありません(笑)。マジで年に数回レベル。

従って「会計監査人なんかしてる暇があったら少しでも練習しろ!」というクレームはお受けしかねますのでご了承ください。

また、選手会の役職業務なのでブログのネタにできるかも不明です(笑)。

会計監査の話題が今回限りでも怒らないでね♡


以上、競輪選手の世界にも選挙があるんやで! というお話でした!

じゃ、また次回!





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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

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