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不幸の手紙

あー来ちまったよ〜!

「この手紙を受け取ったあなたには、不幸が訪れます」
「1週間以内に10人に同じ手紙を送ってください。そうすればあなたは助かります」

はるか昔に流行った、不幸の手紙。

先日、我が家にも不幸の手紙が届きましたよ。
しかもうちに来た不幸の手紙は、10人に回すなんて親切な回避方法はありません。

どんなんやねん…。
って、こんなんです。
ある日突然こんな封筒がポンとポストに入ってるんですね。




こちら、封筒に書いてあるとおり「訓練通知」です。


一言に訓練と言っても、競輪選手の訓練と言えばいろんなものがあります。

訓練日、新人訓練、登録更新訓練…等々。

今回の奴はなんだろな?





はい出た〜! 特別指導訓練です。


通称「違反訓練」。

あーあ、名前からしてもう違反した人がシバかれる訓練って丸わかりじゃん…。

そうです。
ぼく、田村風起は昨年下期(9月〜12月)に、違反点数を90点以上貯めてしまったため、特別指導訓練を受けることになったのです。



違反点数というのは皆さんご存知ですよね?

一応簡単に説明しとくと、競輪競走中にルール違反をするとその重大性に合わせて、

・走行注意(2点)
・重大走行注意(10点)
・失格(30点)

と違反点数が累積していくんですよ。

で、それが90点貯まると前述の通知が来るというシステムです。


僕はいつも、いくら貯めても70点前後かな? という程度で走っていました。
まあ、そもそも1点も違反点貯めんなよってのはド正論なのですが、お客様にはわからんレベルの軽微な動きでも注意を取られるので、フェアプレーを心がける選手でも、少しは違反点を持っているものなのです。

また、実は横の動きは走行注意なのに、先頭でのふらつきや閉め込み、イエローライン踏切などは重大走行注意を取られることが多かったりします。

早期追い抜きや誘導妨害は自力選手しかやらない動きにまつわる失格ですから。ちょっと不公平ですよね。


僕のレースを見てると、バシバシ横をやってるので「あぶねー」と思われてるかもしれませんが、実はあ〜いう動きほど走行注意程度で済むんですよ。

実際、僕の動きが原因での落車ってほとんど起こったことありませんし。



なーんて言って余裕をカマしていたところ、昨年冬頃に突然自爆落車で失格してしまいました…。

今まで、競輪人生で一度しか失格したことがなく、放っておいても失格など滅多にしないものだと思ってしまっている節がありました。

気の緩みというやつですね、反省しています。

しかし、失格しない前提で走っていて、違反点70点前後を推移しているところに30点は余りにもデカイ…一撃で違反訓練確定です。

って事情で届いたのがさっきの手紙。



で、話戻りますがこちらの特別指導訓練。

その名の通り、レースで違反ばかりする腐った根性の選手が全国から集められ、物理的に叩き直される、というものです。

競輪の業界用語をよく知っているお客様なら、「競輪学校」とか「黄檗山(おうばくさん)」と言えば伝わるでしょうか?

違反者が伊豆に飛ばされ講習を受けるのが通称「競輪学校」。

更にやべー違反(牽制や敢闘精神欠如等、意図的な違反)や、長期に渡って違反を続けた人間が、お寺で身も心も叩き直されるのが「黄檗山」。いわゆるお寺行きってやつですね。



今回の僕の違反訓練は、前者の競輪学校(現・競輪選手養成所)で行われる特別指導訓練の通知です。

現地で受ける主な罰は次のとおり!

まずは4泊5日分の宿泊料と題して、罰金を徴収されます。
これが割と手痛い額なんですぞ〜。

そして、競輪開催同様に通信機器を没収。
競輪学校のすぐお隣に併設された「サイテル」という合宿所に5日間詰め込まれます。

一応、サイクルスポーツセンター(通称CSC)にて練習をできる時間を設けてくださってるのですが(というかそれも訓練)、それ以外の時間は座学や講習の連続。

お勉強が嫌いな競輪選手にとっては地獄の時間です。


とはいえ、この「競輪学校」の方はまだマシで、「黄檗山」の方はもっとヤバいんです。

「お寺行き」というワードは聞いたことがある方も多いと思いますが、あれって本当に文字通りのお寺行きなんです。

京都は宇治にある、黄檗山万福寺という禅寺に詰め込まれます。
もちろんスマホ等は没収。

座禅→掃除→座禅→掃除→精進料理(法事とかに出てくる菜食ではなく、本格的に粗末な飯)→座禅→掃除→精進料理→以下略

のループが数日続く…! というヤバさ。

マジの禅寺修行です。
競輪学校での違反訓練の上位互換…と言ったところでしょうか。

怖いもの知らずが全国から選りすぐられた競輪選手ですが、この「お寺行き」は恐ろしいものなのです…!



と、ここまで違反訓練の恐ろしさを書き連ねてきました。

これだけ書いといてなんやねん! ってなお話ですけど、最近は少し事情が変わっていましてね。

見てくださいよこれ。





なんと! 今回の違反訓練、オンライン違反訓練になるそうです!

新型コロナウィルスさん、マジ猛威!(喜)

いやぁ、これはあくまで「競輪界はこんな訓練までコロナ対策をしっかりしている、素晴らしい」というポジティブな発信ですからね?

関係書類をネットの海にUPしやがって! コンプラ的にどやねん! ってご意見は承知の上ですが、こういう小さいところでも感染予防に関係者全員が全力を尽くしていることが伝われば幸いです。

当ブログでは新型コロナウィルスの話題が出るたびに言ってますが、うちの業界はレース外でも本当に感染対策に敏感です。

そして、その恩恵(語弊)で、最近は伊豆に軟禁されることはなくなったのです(大歓喜)。


と、言いつつも(手のひらクルクル)、実は前半に書いた

>まずは4泊5日分の宿泊料と題して、罰金を徴収されます。
>これが割と手痛い額なんですぞ〜。

という部分。
これはそのままで、宿泊しないのに「講習費」として同じ金額を徴収されます。

もうこれ、違反金とか罰金って書いてくれよ…ってなもんですが、それを支払うのも制裁の一部。

また、競輪選手が苦手とする座学が数時間ぶっ通しで続くそうです…。
ちょっとビビる…。

うーん、ほんでもさぁ、泊まっても泊まらなくても同じお値段なら、泊まって合宿できて、ご飯も出てくる方がお得…だよなぁ?

うーん……。


まぁ、細かいことはよしこちゃんですわ!

違反を重ねた競輪選手はこんな感じで制裁を受けてるんだぞ! と言うのがおわかりいただければ幸いです。
せっかく制裁を受けても、微妙に公開されないとこですからね!



ちなみに、僕の場合は2月に「あっせんをしない処置」を受けたところなのですが、違反訓練はそれは別の算出方法のもと受ける制裁なので、実質二重制裁です。

それはそれ、これはこれ。

しかも、失格点の規定で競走得点を減点される都合で来期はチャレンジ降格…!

これは自分の点数不足も原因ですが、違反、失格の制裁って結構たくさんあって厳しいんですよ〜。


お役所や一部のお客様にとっては、「競輪界はボートレース等、他競技に比べて違反に甘すぎる!」という認識があるかもしれませんが、当事者の選手としてはどこの業界もちゃんと厳しいです…。



ってことで、違反訓練のお話でした。

改めて、日頃の行いを反省しつつ、できる範囲でフェアプレーでまた精進しようと思いますよ…。

じゃ、また次回!






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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級1班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

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