【9月26日更新】ここぞで光る熟練技! 今なお活躍を続ける「永久選手」【深井高志】
江戸のいぶし銀ベテランマーカー深井高志(ふかい・たかし、55歳=東京・63期)。
選手生活は35年目に突入。1995年から2017年まで22年連続でS級に在籍した実績がある。
物腰の柔らかい性格で人望があり、後輩選手からも慕われている。
そんな深井が唯一ビッグレースで決勝へ駒を進めたのが、05年6月のふるさとダービー弥彦(優勝は石毛克幸)。
9月21~23日の弥彦FⅠに参加していたので、当時の思い出を振り返ってもらった。
準決勝は格上のライバルたちを撃破する〝金星〟の1着でクリア。
それは「落滑入だった」と18年前を思い返す。
「あの日は雨。平原(康多)が先行でその番手だった。吉田(敏洋)がカマして来ると西川(親幸)さんが離れたんですよね。でも当時の平原も若いから踏みっこになって吉田に出られた。最後は自分が前を抜いたが、後ろからたくさん突っ込んできて。後ろから押してもらっての1着だったんです」
まるで昨日のことのように鮮明に覚えていた深井は、続けて
「骨が折れてても決勝だし走るつもりだった。でも肋骨が痛かったな」
と、手負いで決勝に挑んだという。
そのファイナルには悔いが残る。
「武田(豊樹)-神山(雄一郎)の3番手だったんだけど、僕がちゃんと走っていれば…。神山に迷惑をかけちゃったんだ」
と顔をしかめて振り返った。
実績としては、このふるダビ弥彦の成績が最上位だが、一番の思い出は
「師匠(尾崎雅彦、39期・引退)を連れて捲った優勝した立川FⅠ(03年9月)かな。その方が印象にありますね」
と語った。
深井は現役選手として活躍する一方、鍼灸師の一面も持つ。
「和田健太郎や高木隆弘など一流選手が来てくれる。そこでいろいろ教えてもらえるけど、自分はそれを生かし切れてないですね」
競輪と鍼灸師の二足のわらじを履く深井。
どちらも全力投球のスタイルは変わらない。
【次回出走予定】
9月28~30日(武雄FⅡ)
(情報局記者A)
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