【9月22日更新】忘れずに次走で狙いたい! 要注目選手ピックアップ【戸邉捺希】|DMM競輪

【9月22日更新】忘れずに次走で狙いたい! 要注目選手ピックアップ【戸邉捺希】



戸邉捺希(とべ・なつき、25歳=埼玉・117期)がレーススタイルをチェンジ。以前の力強い走りが戻ってきた。




鋭いダッシュを武器に、昨年10月の西武園で1・2班戦初優勝を完全Vで決めた。
11月の前橋は準V、12月の西武園は決勝4着。

今年のさらなる飛躍が期待されたが、昨年12月21日の西武園を最後に今年3月の宇都宮まで長期欠場。

いったい何があったのか。

「西武園が終わった次の日に、車に乗っていて交通事故に遭っちゃったんです。赤信号で停止していたら後ろから突っ込まれちゃって…。むち打ちと首を痛めました。その後も流行りの病気やインフルエンザにもかかってしまって散々でしたね。それで復帰するまで長引きました」


復帰後は4場所のうち3場所で決勝進出。
成績だけ見れば、長期欠場後にしては悪くはなかった。

しかし、5場所目の函館準決勝で落車。
その後2場所を欠場することとなり、なかなか波に乗れない2023年前半戦になってしまった。


「6月からレーススタイルを変えました。先行を意識して走るようになった。昔はどっぷり構えて、得意なダッシュを生かしたレースをしていたけど、結局それではS級点を取れなかった。だったら、今後のためにも積極的なレースを心掛けようと思って」

6月の弥彦で復帰してから8場所が経過。
一度も決勝進出は果たせていないが、先行選手のバロメーターである「最終B本数」が以前よりも飛躍的に増えた。

長い距離を踏めている証拠だ。


「点数が下がって、初日から強い人と戦うことが増えてきた。着だけ見るとあまりいい状況に見えないかもしれないけど、強い相手でもチャンスを作れているし、最近は自力の強い人も苦しめるようになってきた」

「練習は変わらずちゃんとやれているし、ラインで決められるように心掛けている。自分はどうしても末が甘いので番手やラインの選手に頼るしかない。ゴール前でラインの選手と勝負できるようになるのが理想ですね。競輪は一人じゃ勝てないので」

取材した9月の弥彦では連日、積極的な攻めを見せて、初日と最終日は後ろの選手が1着。
自身も5場所ぶりに節間で二度車券に絡んだ。


「ダッシュは自信があるけど、末脚がどうしても…。心が折れないように頑張っていきたい。自分なりに引き出しも増やせてきたし、しばらくはこの感じで行きたい」

不運な年末年始を過ごし、自身もレベルアップするために意識改革を敢行。

数年後を見据えて苦手な戦い方にも取り組んでいる。
もちろん、状況に応じては得意なパターンに持ち込めることもあるだろう。

戸邉からだけではなく、戸邉後位の選手から狙ってみるのも面白そうだ。
しばらくは戸邉と、ラインを組む選手にも注目したい。


【次回出走予定】
9月23~25日(佐世保FⅡ)

(情報局記者A)

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