【9月17日更新】忘れずに次走で狙いたい! 要注目選手ピックアップ
ガールズ1期生の田口梓乃(たぐち・しの、山口=102期)が、どん底からはい上がろうとしている。
6月松山の落車で左鎖骨を骨折。競輪選手の職業病とも言われる鎖骨骨折だが、田口はデビュー10年目にして初めて鎖骨を折ることになった。
「これでやっと一人前」と笑い飛ばしたが、「骨折後は子どもを抱きかかえられなかった」と日常生活には不便があったそう。
「手術でワイヤーが入り今は痛みがなくなった」と言うものの、骨折の代償は大きく「本調子にはまだまだ。走りながら戻すしかない」と慎重なコメントを残して復帰戦に臨んだ。
復帰舞台に選んだ地元防府FⅠ(9月6~8日)は女王・児玉碧衣、絶好調の尾方真生、先行職人の奥井迪、120期在所1位の吉川美穂ら好メンバーが揃った。
田口は初日7着。前受けから泳がされ勝負どころで流れに乗れなかった。
厳しい復帰初戦となったが、このままズルズルいかないのが田口。
2走目できっちり軌道修正。
奥井迪のロングスパートに終始食い下がって4着に入ったのだ。
最終日の一般戦は逃げた西島叶子をマークして2着。しかも外並走の苦しい流れを克服する価値ある内容。
初日の走りでレース勘と闘争心を取り戻し、真骨頂のマークテクニックで結果を残した。さすが〝ベテラン〟とうならせる激走だった。
ガールズケイリン創成期から走り続けてきた田口。
ケガをして弱くなるのではなく、ケガをして一回り強くなるのが一流選手。一走ごとの復調具合は顕著で、的確な位置取り、安定した決め脚を取り戻す日はそう遠くない。
【次回出走予定】
9月23~25日(松山FⅠナイター)
(情報局記者A)
1949年創刊のスポーツニッポン新聞社が長年の競輪報道を通じ培ったノウハウと人脈を生かした情報で人気のスポーツ紙唯一の競輪専門サイト。最新ニュース配信、ミッドナイト詳細予想、ガールズケイリン、お得なキャンペーンなど無料で見られる情報が満載。