【9月6日更新】プロたる誇りは道具にも! 選手に聞く「こだわりの逸品」
自動車とは違い、競輪は選手自身がエンジンそのもの。
ペダルを踏む脚がピストンであり、それを大きな回転運動に変えるのがギヤとチェーン。
ベクトルを決めるのがハンドルで、最終的に推進力に変えるのが車輪とタイヤとなる。
それらをすべてを支える骨格が俗に言う〝フレーム〟だ。
フレームは体格や自力、追い込みなど走法の違いでそれぞれサイズが異なってくる。
そして、力が拮抗する上位戦に行けば行くほど、フレームの善し悪しという部分がかなり重要なファクターになってくる。
渡辺十夢(わたなべ・とむ、42歳・福井=85期)は7月の名古屋FⅠからあるフレームを使い出した。
それは村上博幸(京都=86期)から買い取った中古フレームである。
「ホイルベースが短い、オールドタイプのフレームです。とにかく乗りやすくてヨコの動きに対応しやすい」
「村上さんにとっては推進力を犠牲にしてハンドルさばきに特化させていたフレームかも知れないけど、自分にとってはこれでも十分に流れてくれる感じがある」
そこからはコンスタントに決勝進出。
先日の岐阜記念でも1次予選を1着で通過。
コテコテのマーク屋を自負する渡辺の体に、S級上位戦で洗練された村上博こだわりのフレームがビタッとマッチしたようだ。
次走は9月13日に開幕する地元福井FⅠ。村上博も走る予定だ。
元オーナーと地元ファンの前で最高の走りを見せてほしい。
【次回出走予定】
9月13日~15日(福井FⅠ)
(情報局記者A)
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