ICL治療を受けてみた



皆さん、目はいいですか?
 
 
僕は死ぬほど悪いです。
 
 
ゲーム、パソコン、スマホ依存の人生を送ってきたせい...と言いたいのですが、バチバチ遺伝です。
 
 
産まれた時から悪く、特に乱視が年々酷くなりましてね。
 
 
異常乱視というやつを持っているそうです。
 
 
多分、最高にハッピーな人生を運命づけられたぼくに科せられたアドバンテージなんでしょう。
 
 
しらんけど。
 
 
まあなにせ、裸眼視力は0.02とか0.04とかの間を彷徨っているレベルで目が悪いです。
 
 
嫌になっちゃうね。
 
 
って事で、これまでの人生は矯正に頼っていました。
 






 
ぼくのメガネはこんなに分厚い瓶底。
 
 
これでも、課金して「薄型」を購入したので、本来はこの倍くらいの分厚さがあるみたいです(笑)。
 


 
メガネをかけると、屈折でこんなに目が小さくなってしまいます(これは入院時に撮った自撮り)。
 
 
うーん、いかにもオタクって感じですねぇ。
 
 
まあメガネを外してもオタクなんだが。
 
 
メガネの度数はこんな感じ。
 


 
そりゃ世の中にはもっと目が悪い方は沢山いらっしゃるでしょうけれど、プロスポーツ選手は目がいい人が多いですから。
 
 
業界内の目の悪さマウント合戦では、なかなか負けませんよ(得なし)。
 
 
 
 
 
見た目の問題は置いておいても、メガネをかけるのはすごく煩わしいです。
 
 
また、自転車に乗る時にぼくのような重たいレンズのメガネをかけていると、稀に激しくズレて視界が失われる事があって危険なんですよね。
 
 
高いお金を払って、ちゃんとしたスポーツメガネを使ったら違うんでしょうけれど...。
 
 
なにせぼくはメガネが苦手なので、日頃はコンタクトレンズを着用しています。
 


 
コンタクトレンズは、中学生の頃から使い続けているので、もう慣れたもんです。
 
 
コンタクトを装着している方が、裸眼よりしっくり来るまである気がします。
 
 
ちょっと話が逸れますが、公営競技選手は養成所の試験の段階で裸眼視力が条件となる競技が多いです。
 
 
ボートレースのやまと学校は両目裸眼視力が0.8以上(メガネ・コンタクトはNG)という条件があったりしまして、文字通り狭き門。


競馬学校は、両目裸眼視力が0.8以上、メガネは禁止、ソフトコンタクトレンズのみOK。
 

そして競輪とオートレースはメガネを含む全ての視力矯正が認められます。


裸眼視力だと両目0.6以上、矯正視力の場合は両目1.0以上が条件となります。
※年度により変更がある場合があるので、それぞれの募集要項で確認ください
 
 
もし、目が悪い人が公営競技選手を目指す場合、ぼくのように矯正器具(メガネ、コンタクト)を装着する他にもうひとつ、金ですべてを解決する力技があるんですよ。


そう、矯正手術です。

 
レーシック手術ってご存知ですか?
 
 
視力が良く矯正手術とは無縁の方でも名前くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
 
 
ぼくも、メガネは嫌いだし、コンタクトは毎月金がかかるし...という事で、デビュー前後に一発レーシック手術を受けようと思っていた時期がありました。
 
 
しかし、レーシック手術って近視があまりにもキツイと受けられないんです。
 
 
一時期、レーシック難民なんて単語が流行りましたよね。
 
 
レーシック手術って、目の角膜を削って屈折を調整する手術です。
 
 
特にぼくみたいに強度の近視で目が悪い人間だと、目の分厚さに対して角膜を無理に削りすぎてしまい、取り返しのつかない事になる...なんて話がありまして、現在では近視が強すぎる人間は適用範囲外となっているんです。
 
 
そんなこんなで強度近視に異常乱視まであるぼくは矯正手術を諦めていたのですが...最近、レーシックとは違った方法の手術が台頭してきましてね。
 
 
それが、今回の記事タイトルのICL手術です。
 
 
眼内コンタクトレンズという、文字通り物理的にレンズを目の中にぶち込む手術です。
 
 
手法の歴史自体は古いそうですが、昔はレンズの方に色々と問題があったらしく、あまり人気がありませんでした。
 
 
しかし、ここ最近の技術の進歩でレンズの質が急激に高まり、過去にあった様々な問題も解決。
 
 
手術を受ける人も爆発的に増え、一気にポピュラーな矯正手術に成り上がってきたのです。
 
 
まあその辺の詳細は置いておいて...。
 
 
ICL手術のデメリットとして、めっちゃ費用が高い点があります。
 
 
レーシック手術の費用が15〜30万円程度なのに対して、ICL手術は60〜90万円程度!
 
 
たかーい!
 
 
しかしながら、ぼくが使用していたコンタクトレンズは乱視用1dayコンタクト。
 
 
実は、乱視用って毎月8,000円くらいお金がかかるんです。
 
 
年間10万円弱ですよ!
 
 
たかーい!
 
 
それを思うと、10年もかからずに元を取れるICL手術、アリなんじゃないか...? なんて思いますよね。
 
 
しかし、ICL手術のホームページなんかを読むと「術後1ヵ月間は運動禁止」みたいなことが書いてあります。
 
 
じゃあ競輪選手は無理じゃん!と思い、いつの日か長期欠場する機会があれば受けてもいいかな、と保留していたところ、最近、競輪選手でもICL手術を受ける人が散見されるようになってきました。
 
 
1ヵ月運動禁止なんじゃねーの?
 
 
実はICL手術で危険なのは、運動をして汗をかいて目の手術跡が感染してしまう事なのだそうです。
 
 
決して推奨はされない話でしょうけれども、逆にいえば、感染の対策を徹底していれば、練習で自転車に乗ってもまあ良いでしょう、という事らしいです(もちろん自己責任です)。
 
 
流石に、仕事で運動や力仕事をせざるを得ない人達もいるので、そのあたりは臨機応変というか、各々の生活に応じて相談すればお医者様が善処してくださいます。
 
 
同級生の曽我圭佑くん(熊本 113期)がICL手術を受けた!という噂を聞き、色々と話を聞いて手術を決意しましたよ。
 
 
そんなこんながあって、無料の適用検査(手術を受けることができるかどうか)を受け、適用範囲内との診断がおりてトントン拍子で手術となりました。
 
 
伺ったのは、JR大阪駅直結のKITTE大阪内にある「ICLクリニックKITTE大阪」。
 
 
 
 
 
新しい病院ですが、母体が大きな眼科さんだそうで、ICL手術の専門病院として開院した形だそうです。
 
 
手術実績としてはしっかりしているそうですし、安心安心。
 









外観、待合室、視力検査のブース。
 
 
視力検査というと保健室のような設備を想像してしまいますが、いまはデジタル化されているんですね。
 
 
この通り、ガワだけじゃなく、待合室や診察室もめっっちゃ綺麗です。
 
 
スタイリッシュな都会の病院って感じですね。
 
 
当記事のために撮影許可をもらったのですが、なにせ人気病院という事で、他の患者さんがたくさんおられたのであまり写真は撮れませんでした。
 
 
ただ、上下左右どの方向を向いてもこのクオリティで綺麗な病院ですよ。
 
 
ついでにスタッフさんも美人揃い...おっと、決してこれが目的ではありませんぞ。ドゥフ
 
 
手術は相当に淡々と、ちょっと悪い言い方をすれば流れ作業のような高回転で行われます。
 
 
ぼくの手術の時間帯は、前に3名、後ろに2名の患者さんがいらっしゃいました。
 
 
多分、あの回転率なら別の時間帯にもっと沢山の患者さんがいらっしゃると思います。
 
 
待機室に入ると、僕より先に座っていた患者さんが代わる代わる手術を受け、あれよあれよという間に僕の手術の番が回ってきて拍子抜け!という感じでしたよ。
 


 
こんな感じで、手術直前には点眼だったり色々やる事があります。
 
 
準備時間は4〜50分程度でしょうか?
 
 
こういった準備を含めても、病院に到着してから1時間も経たずに手術となります。
 
 
緊張している暇もねーや!
 
 
手術室に入ってからも、手術が一瞬!
 
 
麻酔や洗浄があるので実際の手術時間は2〜30分くらいですが、実際に「手技で何かをされているな」と感じる時間は片目5分もかからないのではないでしょうか?
 
 
そりゃ高回転だわ...と思うような、そんな手際の良さが輝く先生の手術裁きでしたよ。
 
 
その後、術後診察があり、全部合わせても1時間半くらいで帰路につく事になりました。
 
 
流石に手術室等は撮影できていませんが、その辺の施設もビックリするほど綺麗。
 
 
ぶっちゃけ、このままホテルとして貸せるんじゃないの?ってくらい綺麗な病院です。
 
 
手術の感想ですが、ぼくは「めっちゃ怖かった」です。
 
 
そうです。
 
 
日頃、骨をポキポキ折って手術なんて慣れっこの競輪選手。
 
 
手術前までは余裕をぶっこいて落ち着いたもんだったんですが...。
 
 
いざ目を固定され、意識がある状態で目の中をこねくり回される(麻酔は効いていますが、何かされている手【目】応えはめっちゃある)のは超怖い!
 
 
目には常に何らかの液体が流れているので多少視界は悪いですが、当然ながら基本的に先生の動きが見えているんです。
 
 
あと、イメージとしては目が染み続けるような不快感!
 
 
もちろん麻酔が効いているので実際に痛い訳では無いのですが…。
 
 
なんだろう、小学校の頃、ゴーグル無しでプールで水泳をすると目がヒリヒリしましたよね。
 
 
あれの最強バージョンみたいな不快感がずっと続きました。
 
 
力抜いてくださいね〜と言われるんですが、力の抜き方を忘れるくらい、なんかずっと染みてる!
 
 
なのに、ぼくの意思は存在しないかのように淡々と手術は進んでいきますから。
 
 
いやぁ、これ結構怖いですよ!やってみたらわかる!
 
 
全身がこわばり、心拍が上がりすぎてそっちの意味でも怖かったです。
 
 
悪の軍団に捕まって改造手術をされた仮面ライダーってこんな気分だったのかなぁ…。
 
 
まあ、何かをするのは片目5分程度なので、流石にパニックを起こすことはなく無事に手術を終えました。
 
 
手術を終えてしばらくは、視界がぼやけているため「うお、すごいよく見える!」みたいな感想はお預け。
 
 


 
こんな感じでウルトラマンみたいな保護メガネを装着して、数日過ごします。
 
 
この後、当日は寝るまで視界のモヤモヤが取れず心配でしたが、寝て起きたら感動!
 
 
何もしてないのに視界がクリアだ!
 
 
いやぁ、喉から手が出るほど欲しかった裸眼視力が簡単に手に入りました。
 
何十年も悩まされた低視力が、20分そこらの手術で治っちゃうなんて…。
 
 
現代の技術はホントすごいですねぇ。
 
 
ちょっと手術自体にはネガティブな感想を書いてしまいましたが、矯正手術を検討している方がいらっしゃったら、絶対にオススメしたい!
 
 
高い買い物ですが、この快適さが手に入ると思えば安いものです。
 
 
手術を受けてから感じたデメリットと言えば、玉ねぎを切る際にめっっっちゃ目が沁みるようになった事でしょうか。
 
 
今までは「全然沁みねーじゃん!」って思ってたんですが、あれはコンタクトに眼球を守られていただけだったんですね…。
 
 
手術を終えて保護メガネが外れ、玉ねぎを切ってビックリ。
 
 
大号泣(笑)。
 
 
失って初めて気付きました。今まで守ってくれてありがとう…コンタクトレンズ…。
 
 
DMM競輪様のプラットフォームでこんなことを言うのもアレですが、紹介制度を使えば割引とかもあるし、同業の方は目の手術を受けるに当たってアスリート特有の悩みもあると思いますので、もし興味がある方はお気軽にTwitter(現:X)でお声かけくださいね!
 
 
あ、ちょっと追伸で先程の余談の話を掘り返すのですが...。
 
 
実は、ボートレースのやまと学校はICL手術がNGです。
 
 
水圧で眼内レンズが歪む可能性があるから...とかの理由でしょうかね?
 
 
詳しくは知りませんが、やまと学校だけは入試の要綱に明確に「ICL手術はダメ」と記載があるんです。
 
 
そんな話もあるので、ボートレーサー志望の方は注意してくださいね!
 
 
って事でICL手術を受けてきた話でした!
 
 
また次回!
 
 

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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

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