競輪選手の脚質問題
さあ、読者の皆さん!
改めてこのブログのタイトルはなんや?
\先行意欲 × 購買意欲〜〜!/
なんか引っかかることないか?
\「先行意欲」はどこいったんだよ〜〜!/
これな、俺が先行しなくなった時に「先行意欲 ×(ばつ)」って言い訳できる、粋なタイトルとデザインやねんで! 知ってた!?
\うるせー! たまには風切れ〜/
風を切るのは誘導だけで十分だぜ…じゃ、皆レースで会おうな!(夕日をバックに立ち去る)(逃走)
そんな感じで、最近僕を知った方は想像もつかないでしょうけど、デビューから数年はバック本数20本を切った事がなかったレベルで、徹底先行としてブイブイ言わせてたんですよ! 拙者。
少なくともブログタイトルに"先行"のワードが入るくらいなので、ブログ開設当時は先行屋さんをやってました。
どのタイミングだっただろう…。
突如徹底中団自在選手に変貌を遂げたのは…。
なんせ今のスタイルに変わったのはつい最近のことなんですよ。
恐ろしく早い、先行屋から自在屋へのジョブチェンジ。
俺でなきゃ見逃しちゃうね!
ーーーーーーーーさて!
いつもの如く本題に入るまでが長い。
今回は久々の写真なし文章多め記事なので、皆さん覚悟してくださいね。
実は最近、Wikipediaの競輪とかに当ブログをソースにしている項目がチラホラ出てきましてね。
趣味を発信するブログとして始まったのですが、たまに書く競輪話がちょうどいい豆知識度なのかもしれませんね(笑)。
そんな当ブログにたどり着いておられる読者の皆さんは競輪知識レベルがお高いはず。
そんな読書の皆さんに
「脚質とは?」って聞いたら
「ダッシュとか地脚とかやろ?」って答えそうなもんですよね。
でも改めてkeirin.jpの選手プロフィールのページを見ていただくと、公式として公開されてる脚質ってのは「逃」「両」「追」の3種類のことになるんです。
それ脚質っていうより戦法じゃね? って俺も思ったし、お客様も思ってしまったと思うのですが、とりあえずツッコミは抜きな。
深いこと考えても無駄なのが競輪だぜ(真理)。
この脚質の逃・両・追、どうやって決まるか知ってますか?
大多数の読者の皆さんは「自己申告制」だと思ってませんか?
選手が「俺は自力の看板降ろしてマーク屋になるから追にするよ!」とか「自力やけどマーク戦もするから両かな…」とか「自在だけど基本人の前で走るから逃だな…」とか。
こんなふうに、選べるもんだと思ってませんか?
某掲示板のスレッドとかにも「飛びつきとか番手戦するなら戦法:両に変えろよな!」とかいう書き込みがあったり…。
先日は「逃・両・追って自由に選べるんですか?」と質問箱に質問が来ていたり、皆さん気になるけどなかなか知り得ないところでしょう。
結論から言うと、あれ、選手は選べません。
それどころか、ほとんどの選手は逃・両・追がどういう基準で、いつ変わるのかについては全く知りません(笑)。
上でも述べた通り、少し前まではバリバリの先行自力でバック本数は15本前後から20本程度(最高28本までいったぞ!)を推移し続けていた僕なのですが、そんな最中になぜか僕のプロフィールの脚質欄が「両」になる という珍現象に巻き込まれたことがありました。
プロフィールが変わるということはもちろん出走表とか参加選手の欄も「両」です。
確かに「両」になる直前に一度だけ人の後ろについて、差しの決まり手もひとつつけたんですよ。
でもそんなことで変わるか…? っていうタイミングで急に脚質が変わり、非常に困惑したものです。
自在スタイルでバック0本になった今ですら「逃」なのにな(6月時点)。
まあ、僕が先行する事は番組編成も重々承知なので、実際に番組とか待遇が変わることはなかったのは幸いでしたが。
ただ当時23〜24歳で、脚質が「両」になるというのは、非常に情けないというか恥ずかしくてですね(笑)。
実際周りの選手に「お前脚質両になっとるやんけ!? 自在宣言か?」ってイジられることも多々ありました(笑)。
で、ある時レース参加中に地元の選手管理に聞きに行ったんですよ。
「なんで僕って両になってるんですか?」ってね。
そしたら
「俺らは知らんぞ、番組に聞いてくれ」と。
で、番組編成に行くと
「俺らでもない、記者とかの方やわ。記者さんに直接聞いて!」
と、まさかのたらい回し(笑)。
んで、仲のいい、とまでは言いませんがよくお喋りさせていただく地元地区の馴染みの記者さんに
「僕ってなんで両なんですかねぇ…。まだ先行もしてるしバック本数も維持してるハズなのに…」
って聞くと一言
「ああ、たぶんそれ間違いやわ」
間違い!?!?!?!?
俺の脚質って誰かの間違いで変わるもんなんか!?
いろいろ話を聞いていくと、どうやら現場の記者の皆さんの総意をまとめた、ちょっと偉い方がいじれる選手データリストがあるそうです。
共同通信さんの公営競技データベース事業がそれっぽいですが、そこまで詳しくはわかりませんでした…。
なんせそこでJKAサマと共通の全選手データがあって、管理されている! とのことなので。
んで、その脚質欄は、一定のタイミングで「こいつは両に変えてもええんちゃうか」とか「このオッサン最近自力出してないし追にしとこう」みたいな問答をされるようです。
誰がいつ問答をするのか、どの選手が問答の対象になるのか等、詳細こそ教えてもらえませんでしたが、たまたまそこに田村風起が紛れ込んで、別の選手の脚質変更が適応されてしまったのではないか?
と教えてもらえました。
地元地区の記者さんは「田村くんが先行してるのさすがに皆知ってるしね(笑)。なんかの間違いやと思う!」
…と。
「訂正してもらうようにお願いしとこうか?」
と親切に言っていただいたのですが、このまま脚質:両のまま逃げ続けたらどういう対応になるのだろう? と気になったのでそのままにしてもらいました(笑)。
歴史の長い競輪の歴史の中でも、バック本数が二桁でマークの決まり手がゼロなのに脚質が両になった若手選手なんて僕くらいのもんだと思います。
結局、半年以上脚質は「両」のままでしたが、ある日突然しれっと「逃」に戻っていました(笑)。
今となっては笑い話ですけどね(笑)。
そんな競輪選手も滅多に知らない、脚質の表記のお話でした。
ちなみに公式プロフィールの好きな食べ物とかは、登録更新の度に「これでええのか?」っていう確認の書類が届きます。
その書類に変更を書き加えて提出したら変更可能。
僕の好きな食べ物欄にもしれっと「二郎系ラーメン」が追加されてるので見てください(笑)。
ではまた次回〜。
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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。