紅葉の秋 お受験の秋
※DMM競輪リニューアル前の記事となります。
画像が欠損しております。
ご覧の方にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。
秋ですな〜!
秋といえば競輪の秋! みんな車券たくさん買ってね!
…世間では紅葉シーズンですね。(突然のトーンダウン)
奈良県民として紅葉といえば吉野山!
っていう風潮らしいんだけどまだ心が奈良県に染まりきってないから、行ったことなかったんですよね。
奈良市から遠いし。
まあ? でも? 名誉奈良県民(自称)としては関西随一の紅葉スポットを体験せんとアカンやろ! って事でこないだ行ってきたんですよ。
確かに綺麗だった。
たまにはこういうのもいいっすね。
と思いつつ、ぶっちゃけ紅葉スポットって寺社仏閣と紅葉が綺麗な普通の山なので、風情もクソもないクソガキの僕には面白みがなかったのも事実。
女子と「わ〜! 綺麗〜!」とか言いながら回れるならベストスポットだと思いますよ。知らんけど。
………。
さて!!(無理な持ち直し)
競輪界的に言うと秋といえばお受験シーズンです。
世間ではお受験シーズンは年明けから3月までという感じだと思いますが、競輪業界的には今の時期です。
そう、日本競輪選手養成所の試験ですね。
(僕らの頃は名称が競輪学校だったので記事内の表記揺れはお許しください)
Twitterの質問箱に割と高頻度で、アマチュアや選手になる方法を知らんと思われる人物から試験に関する質問が来るので、今回は大雑把な流れを記事で触れときますね。
僕の試験当時レポはまた別の機会に!
だいたい10月頭〜半ばに先日競輪祭が行われた小倉競輪場にて一次試験(1000mと200m)が行われ、11月の頭に一次試験の結果が出ます。
なぜ小倉かって??
ドームだから条件に差が出ないからだ!(単純)
というのも、昔は中部近畿とかの地区単位で
「今年は和歌山! 今年は向日町!」
みたいな持ち回りスタイルだったそうです。
400バンク限定、という条件はあるんですけど、各地区によって天候はもちろん、例えば名古屋とかだとタイム出やすい高速バンクだったりするじゃん?
そういう条件の差で不公平感があったので101期から(多分)小倉ドームでの試験が行われてるって訳ですね。
余談ですけど、実はこの小倉での一次試験、関係者のみですが現地観戦が可能です(もしかすると今はダメかもしれん)。
で、手動計測で非公式ながらタイムを取ってくださるので、大体の自分の順位は把握できるんですよ。
なので余りにもダメだった奴はこの時点でわかるって感じでした。
二次試験は11月の後半頃だったかな?
競輪学校に赴いて、学科(spiのような超基礎学習能力を見るやつ)と作文、面接と医務検査が行われます(適性試験の人達は固定測定器で数値取りとかもやる)。
医務に関しては可動域に問題があるレベルで腰が悪いだとか、痔があるとか(結構マジで重要項目)を確認する感じですわ。
ま、普通に自転車に乗れてたら大概大丈夫なんだけどね。
これは世間の感覚で考えたら当然のことなんだけど、二次試験は技能組、適性組問わず必ず落ちる人がいます。
っていうも、一次試験はタイムで上位の人が合格する訳なんだけど、60人入学枠があるとしたら70人くらいが一次試験を通過します(僕ら107期の時は技能32人合格に対して40人が一次試験通過だったはず)。
適性試験は一次試験免除者とかもいて、二次試験が本番なので技能と同じようには語れませんが…。
たまに「二次試験で落ちました!」って言うと「うーわコイツ頭悪くて落ちとるわ」って思われがちだけどそういう事ではないです(笑)。
アホで落ちる人もたまにいるけどね(笑)。
そして12月くらいに晴れて合格者発表! という流れですね。
この前競輪祭を走ってたトップレーサーも、必死にチャレンジでクビを賭けて走ってるおっちゃん選手も、僕みたいな底辺思考クソオタク選手も皆同じ試験を受けて、同じ刑務所おっと競輪学校を何やかんや言うて通過するという狭き門を突破しています。
この行程が競輪選手として賭けの対象になる根拠な訳ですね。
これは一昨年の新年会で鍋から直にうどんを食べて「アチチチチ!」っていう芸をしてるぼくの様子。
こんな感じで何も考えず生きて、酒ばっかりしばいてるクズみたいな人生送ってる僕ですけどね。
きちんと試験をくぐり抜け、刑務所おっと競輪学校での1年間を耐え抜き、スポーツ選手として、ギャンブルの駒として頑張って生きてる訳ですよ一応(他人事)。
やる時はやるんやで! 知らんけど!
そんなこんなで、この時期は試験を受けるアマチュアも、師匠をやってる人はもちろん見守ってる選手も少しピリピリしてます。
競輪学校受験者って毎日毎日、朝から晩まで結構しんどい練習してますからね。
それを見てる師匠も相当に大変な仕事ですよ。
今年も奈良県から男女共に5人ほど試験を受けたのですが、全員一次試験でアウト…厳しいものですね。
皆頑張っていたんですけど過程は関係なく結果が全ての世界ですからね。
次の試験まで丸々1年間…。しんどいなぁ…。
僕はこう見えて技能試験に関しては一発合格してるので、実は苦労せずに選手になってます。
ってか競輪学校の試験、2回でダメなら自衛隊に行くつもりでやってたので、のうのうとやってる人より覚悟は決まってたし練習も必死にやりましたわな。
だから何年も厳しい練習に耐えたことがない…!
頑張れ試験を受ける若者たち! 競輪選手は楽しい! 未来は明るいぞ!(誰やねん)
そんな感じです。
そういや高校生くらいまでの頃の記事は書いたけど、アマチュア生活に関しては記事にしてなかったね!
そのうちアマチュア時代の実録ドキュメンタリー記事でも書くかな…。
では! 今回はこんな感じで〜! また次回!
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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。