ともに走った選手から知る東京五輪代表の強さ
皆さん、虎んにちわ!
先日、久しぶりのG1レースの高松宮記念杯が終わりましたね。38回目の今回はその高松宮記念杯の話をさせていただきます。
結果はワッキーこと脇本雄太選手が圧巻の完全優勝でした。本当に素晴らしいというか凄いという他ありません!
いま、強い選手が集まる特別競輪の、それも優勝戦で先行逃げ切りで優勝できる選手は脇本選手以外いないんじゃないでしょうか。
それぐらい今回の脇本選手は強かったですし素晴らしいレースでした!
先日に僕が走った四日市初日に、なんとか必死に4着に入ったレースがありました。
現在選手として弱い僕が言うのはなんなんですが、そのレースで息切れひとつせず余裕で1着をとったあの稲川選手を、まったく寄せつけなかったのには本当に驚愕しました。
ファンの方たちはレースを観たり、タイムなどを知ることでレースの凄さを感じてくれているかと思います。しかし、バンク条件(風の強さ・湿度や気温etc)でその時のレースの苦しさは違ってきます。
その開催で一緒にレースを走った選手はもちろんそのレースの苦しさを感じられます。近くにいる一緒に参加している選手も、何となくそのレースの苦しさを感じとることができるものなんです!
また、直近でそのレースで走っている選手と走ったことがあれば、その選手の成績やレース内容を見て、走っているレースのレベルの想像がつきます。
脇本選手とは最近は一緒に走れていませんが、稲川選手のレースぶりから脇本選手の凄さが伝わってきて、本当にゾッとしたというか驚きました。
ひとつ残念だったのはこの状況なのでしょうがないんですが、無観客だったことですね。生であのレースをお客さんに観てもらいたかった! きっと凄い迫力があったと思います。
しかし、ゴール前の選手の息づかいを感じ取れたのは、無観客だからこその良さだったと言えるかもしれません。実際、その場所に行けば直接感じられるものですが、画面越しにも伝わってきたのは良かったですね。
長くなりましたが、言いたいことは脇本選手はとんでもなく強くて凄いということです。
競輪界の歴史に残る名選手だと思います(もともと名選手でしたが更に上の存在になった気がします)。
しかしながらその脇本選手に負けず劣らず、深谷選手もそのポテンシャルは秘めているはず!
今後の活躍を期待していますし、皆さんも応援してあげてください! そして、僕自身もまだまだ諦めずに頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします!
(ナショナルチームの真似して競技用の自転車でも練習して頑張っています!)
余談ですが、京都の某選手から「しっかりしてください!そんなもんじゃないでしょ!」って言っといてくださいと、兄貴や石川県の後輩選手に対して僕への伝言がありました。
喝をいただいていて一層気合いが入ったし、僕に必ず伝わるようにといろんな僕の関係者に言ってくれて、そんなに思ってくれてるんだと思うとメチャクチャ嬉しかったですね。勘違いかも知れませんが(笑)。
本当に感謝です!
なので、もっともっと練習してやったるでぇぃ〜!!
最後に。
脇本選手と深谷選手が走るオールスターが8月に開催されます。ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。 迫力のある素晴らしいレースの数々を乞うご期待です!
1978年1月25生まれ。競輪選手。80期。A級1班。石川県内灘町出身。高校時代にはインターハイ・国体入賞(自転車)、高校総体4000m団体追抜4位に入賞。ニックネームは「内灘の虎」。競輪選手の坂上忠克(71期)は実兄。2009年に実施されたananとJKAのコラボレーション企画「09'KEIRINイケメングランプリ」では、準グランプリを受賞。