【11月27日更新】忘れずに次走で狙いたい! 要注目選手ピックアップ
吉田有希(よしだ・ゆうき、茨城)は今年5月にデビューした119期生。
吉田拓矢(107期)、吉田昌司(111期)を実兄に持つ、吉田一族のリーサルウェポンだ。
つくば工科高校で自転車競技部出身。
その前身は兄・昌司が立ち上げた愛好会。それを有希がクラブ活動として創設した経緯がある。
その後、3年生のときに1㎞タイムトライアルでインターハイ3位、国体で優勝。
養成所自在にはゴールデンキャップを獲得するなど、デビュー前から注目されていた逸材である。
デビュー後はチャレンジ戦、A級戦でともに無傷の9連勝(ルーキーシリーズを除く)。
S級特進後も決勝進出を逃さない活躍を見せ、3戦目の平塚で初優勝。
「たまたまです。決勝は展開が良かっただけ。後ろが(吉澤)純平さんではなくなったのがわかったので、抜かれないように踏み直しただけです」
それでも番手にハマった大石剣士(静岡=109期)を振り切った脚力には未来を感じさせる。
もう一つの魅力はそのキャラクターにもある。
「自分はあまり緊張はしないタイプ。レースで負けたからって死ぬわけではないし、強い同期たちに比べたら自分は漬け物。なくてもいいけど、あった方がいいかな? ぐらいの感じ。だからレース以外でも目立てるように頑張っています」
師匠であり真面目で実直な拓矢とは違い、歯に衣(きぬ)着せぬ言動と〝癒やし〟を持ち合わせる、何とも言えない愛されキャラだ。西のご意見番・鷲田幸司(福井=92期)によく似ている。
「鷲田さんの話はよく耳にします。キレッキレらしいですね。早く会って話してみたいです」
そんな話をしていた翌日の11月23日には、豊橋決勝で2場所連続の完全Vを達成。
さらに、競輪祭では兄・拓矢がGⅠ初優勝。兄弟同日Vに沸いた1日となった。
同時に、1着回数が選考基準のカギとなるウィナーズカップ(GⅡ)への出場も現実味を帯びてきた。選考期間内の出走はあと2節。
次走は12月7日からの西武園スポニチ杯に登場する。車券は迷わずアタマ固定で!
【次回出走予定】
12月7日~9日(西武園FⅠ)
(情報局記者A)
1949年創刊のスポーツニッポン新聞社が長年の競輪報道を通じ培ったノウハウと人脈を生かした情報で人気のスポーツ紙唯一の競輪専門サイト。最新ニュース配信、ミッドナイト詳細予想、ガールズケイリン、お得なキャンペーンなど無料で見られる情報が満載。