【10月25日更新】ここぞで光る熟練技! 今なお活躍を続ける「永久選手」【山口富生】



02年の高松宮記念杯でGⅠタイトルホルダーの仲間入りを果たした山口富生(やまぐち・とみお、岐阜=68期)。




兄の山口幸二さん(62期)が電撃引退してからもうすぐ10年が経過するが、来年1月に53歳になる今でもS級の地位を守って奮闘している。

「親父が競輪選手で、小さい頃から見てきたあこがれの職業。夢の職業をこんなに長くできるなんて幸せですよ」


兄の幸二さんは44歳で引退した。富生も引退を考えたことはあったのだろうか。

「40代前半の頃の方が考えたりしたかな。今はないね。やっぱり競輪が好き。神山雄一郎さんもそうだと思うけど。やっぱり神山さんのような一流選手は目標だし、同年代の選手の成績は刺激になってる」


この取材をしたのが熊本記念in久留米の開催中。直前に村上義弘の引退報道が駆けめぐった。

「僕はS級に上がったのが遅くて、義弘とちょうど時期が重なる感じで(S級に)上がって一緒にやってきた。自分で辞められるというのは幸せなこと。義弘は〝村上義弘〟というものを背負ってきて苦しかったと思う。納得できる形での区切りになったんだと思うよ」

「自分の場合はどこが区切りなのか何も考えていない。ワガママにやらせてもらってるだけ。僕の戦法では一人じゃ戦えない。みんなに支えられてやらせてもらってる」

中部近畿ラインで幾度も連係した村上義弘との思い出も語ってくれた。


最後に競輪の魅力、そしてこれからについても口を開いた。

「自転車だから身長、体重を問わないスポーツ。バンクも特殊だし、自分のような体格の人間でも戦える。だから競輪は面白いし、競輪が好き。自分はこれ以外にやれることがないから」

「小さい頃からの夢の続きを精いっぱい、一戦一戦やるだけ。以前のようにビッグレースには出られなくて今の位置でも負けたら悔しいし、少しでも上のレベルでずっと戦いたい」

来期もS級、今期もここまでS級点をきっちりとキープしている。
小さな頃から大好きな競輪でまだまだ生き様を見せてくれるだろう。


【次回出走予定】
11月3~6日(防府GⅢ)

(情報局記者A)



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