【9月27日更新】プロたる誇りは道具にも! 選手に聞く「こだわりの逸品」|DMM競輪

【9月27日更新】プロたる誇りは道具にも! 選手に聞く「こだわりの逸品」



02年のヤンググランプリ覇者で、四度のGⅠ優出がある渡部哲男(わたなべ・てつお=愛媛、84期)。
40歳を過ぎてもトップレーサーとして四国地区を引っ張っている。




そんな渡部にとって、レースのウォーミングアップで欠かせない三種の神器がある。

「ゴムと椅子と、もうひとつはなんて表現すればいいのかな…。とにかく、この3点セットは必ず持ち運ぶ」

「ゴムは上半身のストレッチで使って、残りの二つは体幹を力まず使うために。椅子は座ったときに膝が90度になるようなものを選んだ。お腹の力を抜くために、うつぶせになって腹式呼吸を意識してお腹に空気をたくさん入れる」





「それから、椅子に座って足を上げたりして、体幹がうまく機能しているのかを確認する。1年以上前にこれを始めてから、変な力みがなくなって良くなった」






取材をする間に、何度も〝体幹〟のワードが渡部の口から出た。
どのようにしてこのようなルーティンに行き着いたのだろうか。

「40歳を過ぎてやっぱり力が落ちてきた。この先も劇的に上がることはない。自転車にまたがった時に、今ある力を100%フルに使うには、って考えた時に、このやり方に行き着いた」

「お腹を使って踏むには、どうしたらいいのか。体幹を使いたいけど、意識するとどうしても力んでしまう。力まないように使うために、この道具を使ってアップをするようになって、これまでなかなか意識してできなかったことができるようになった」


加齢による衰えは誰しもが直面すること。
それを踏まえた上で考え抜いて、出した答えが現在のアップである。

常にその日の100%を出す準備を怠らないのがトップで走り続ける秘訣だ。


【次走出走予定】
9月28~30日(函館FⅠ)

(情報局記者A)



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