【9月7日更新】プロたる誇りは道具にも! 選手に聞く「こだわりの逸品」
選手がアップ中などに着用するウェア。それぞれ色、柄からこだわった十人十色のものを着用している。
中曽直彦(なかそ・なおひこ、千葉=74期)は、特別な思いでオリジナルウェアに袖を通す。
「龍之介(成清)のオリジナルウェアです。アマチュア時代からの親友であり、龍ちゃんのお父さんの貴之(たかゆき、千葉=73期)に許可をもらって作りました。龍ちゃんをずっと忘れないように、そして一緒に走っているんだって思えるように」
2021年2月に街道練習中の事故で亡くなった、成清龍之介(なりきよ・りゅうのすけ、千葉=117期)さんの思いを背負ったものだった。
父と仲が良い中曽は龍之介さんの面倒を幼少期から見ていた。競輪選手として、同じ舞台に立ってからは練習仲間でもあっただけにその思いは計り知れない。
「発走機ではいつも、天を見上げて〝龍ちゃん〟って話しかけるんです。これは選手を辞めるまでずっとやりますね。来期はS級だと思うので、お父さんの貴之と同じレースに乗って一緒に話しかけたい」
〝龍ちゃん今日も頑張るよ…〟
亡き練習仲間の思いとともに、中曽は今日も走っている。
【次回出走予定】
9月13~15日(岸和田FⅠ)
(情報局記者A)
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