【6月28日更新】ここぞで光る熟練技! 今なお活躍を続ける「永久選手」
大阪を代表するベテランレーサーと言えば中澤央治(なかざわ・えいじ、54歳・大阪=59期)。
2001年後期から2013年前期までS級1班をキープしたマーク職人だ。
今期はS級点確保へギリギリの状態だが
「この年になって勝負駆けの位置におれるってことは、頑張っている証拠やね」
と笑い飛ばす。
大阪弁でユニークな語り口が特徴の中澤。
長く活躍できる秘けつを聞くと「これといってないわ。あえて言うなら…」と切り出した。
「僕は記念も獲ってないしGⅠの決勝にも乗っていない。同期の小橋正義(引退)や豊田知之(引退)と違い実績がないんよね。S級1班にいて長くGⅠに出続けただけ。そういう面では達成感がないから常に何かを求めてやっているんかな」
「小橋はS級で華々しかったがA級に落ちてなかなか勝つことができなかった。それに比べると僕はまだ勝ち負けできている。選手にとってどっちが正解か分からないが、息が長く選手を続けられているのはいいのかな。この年齢でも競輪に夢中やから」
全盛時に輝かしい栄光は手にできなかった。
だが、ピークを過ぎてからはいぶし銀の輝きを放ち、背中で若手を引っ張っている。
「中堅や若手に〝中澤さんがまだ頑張ってるから〟と言われるとうれしいし励みにもなる。選手人生を振り返れば記念ぐらい獲りたかったな。45歳まで諦めていなかったよ」
「今はまたS級1班に戻りたい。そして、60歳まで選手をやりたい。いや、やっぱり58歳にしておこか。刻んでいかないと心が折れる(笑)」
年齢と共に脚力は落ちていくが、目の輝きはデビューしたばかりの新人と同じ。
競輪に夢中になれる54歳はカッコいい。
【次回出走予定】
7月2~4日(佐世保FⅠ)
(情報局記者A)
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