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【５月２3日更新】忘れずに次走で狙いたい！ 要注目選手ピックアップ【山崎歩夢】
偉大DNAを継ぐ超新星が頭角を表した。
山崎歩夢（やまざき あゆむ＝福島・１２５期）、GⅠ９冠のスーパースター・芳仁を父に持つ２０歳だ。
養成所に合格した時から注目を集めたが、卒業記念レースは１走目で落車。
本デビュー戦では誘導員早期追い抜き。
昨年末にも失格と、力を発揮できないままくすぶっていた。
ただ、力さえ出し切れればやはりモノが違った。
１月のチャレンジ戦からあっさり１８連勝でＳ級に特昇。
「デビューからいろいろありましたけど、一走一走力を付けられるよう走ってきたつもりです。足りないものや、負けて分かったことも多かった」
そして、S級でも即通用するところを川崎で見せつけた。
初日はペースに戸惑うこともあったが、圧巻の逃げ切り。
番手で差せず２着だったビッグレース常連の岡村潤は「深谷（知広）みたいなダッシュだった」と〝平成の怪物〟の名前を出して大絶賛した。
準決では父の同期でタイトルホルダーの成田和也との連係。
強気の突っ張り先行で、成田に差されはしたが、２着に粘る〝本物〟の走りを披露した。
成田は「強い。全て自分で合わせていた。自分は何もしていない。踏んで、回して、踏んで、と競輪ができる選手」と評価。
本人も「Ｓ級は自分より上の人ばかり。緊張もするが、毎走、楽しんで走っていこうと思っていた」と納得。
まだまだ上があることを予感させた。
決勝で落車し、状態は気になるところだが、幾多の苦難を乗り越えた２０歳ならまた必ず這い上がってくる。
偉大な父超えへ。
これから１０年、２０年と楽しみな選手だ。
【次回出走予定】
６月６日（大垣FI）
（情報局記者A）
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