奈良競輪 食堂事情
我がホームバンク、奈良競輪場のお話。
奈良っていわゆる名物、名産が少なくてですね。
同期とかに
「奈良でお土産買うとしたら何がいい?」
って聞かれると
「ンッ!うーん…奈良漬け?」
「あー…奈良漬けね…他なんかない?」
「ない」
って会話になるのが常です。
(実際には三輪そうめん、大仏プリン等何かしらあるぞ!!でもパッとしない…!)
滋賀県所属の時は大ブランド『近江牛』があったので大々的にアピールしていたのですが、奈良に移籍して割と経ちますが「名物なに?」と聞かれるといまだに言葉に詰まる…!
そんな奈良県ではあるのですが、奈良競輪に参加したことのある競輪選手なら誰もが知っている選手食堂名物があります。
それがこちら!
「スタミナ焼き」です。
(写真は埼玉の某競輪場メシの同人作家選手さんにお借りしました。ほんと助かりました…ありがとうございます!)
ホルモンと野菜がアツアツの鉄板の上で提供される、最高の酒のアテ!
まぁ僕はレース期間中には酒飲まないのでご飯のお供ですが。
失礼な話、奈良競輪の選手食堂ってそんなに評判良くないんですよ。
僕は味音痴なのでよくわかりませんでしたが、確かにミッドナイト開催で出走前の晩御飯なのに、一切構わず揚げ物パーティーみたいなメニューを出してきたり…。
お世辞にも融通が効く、サービスがいいタイプの食堂ではなかったです(笑)。
しかし、競輪選手に「好きな選手食堂のメニューは?」という質問をすると
弥彦の銀鱈定食
函館のジンギスカン
富山のカニ
等、錚々たる面々と並んで名前が出る人気メニューなんですね。奈良のスタミナ焼き。
そんな奈良の選手食堂。 今回なぜわざわざ記事にしたかというと、今まで入っておられた業者さんが辞めてしまわれたんですよね。
最近の奈良競輪はミッドナイト開催が大盛り上がり、ナイター開催も始まって一気に活気づいています。
しかし、そこでしわ寄せが行くのが、食堂をはじめとする選手宿舎の衣食住に携わってくださる方々、運営に携わるJKAの皆さん。
食堂を経営してくださっていた方も、ご年齢もあって深夜労働は流石にしんどくなってしまったそうです。
(こちらのお写真も埼玉の某まどほむ先輩にお借りしました! 写真あります? って聞いたらすぐに出てくるあたり流石でしかなかった。)
お昼には丼物が出ます。
うな丼が出るのはとても貴重!
うなぎの質は知らんけど、美味しかったなぁ!
揚げ物は油が悪くなってるのか、なんか苦い。
スタッフのおばちゃんはすぐ注文忘れる。
別注を頼もうとすると、
「おかーさーん!これ値段いくら!?」と叫ぶ。
そんなメニュー多くないのにええ加減覚えられるやろ!
と圧倒的に不安になるあの感じ。
デビュー直後に奈良に参加した時、ぼくの首筋にスタミナ焼きの油を落とされて軽く火傷して、なぜかおばちゃんが謝ってくれなかったのはいまだに根に持ってます。
そんな光景も、こうして終わってしまうとなると思い出ですね。
いつもご飯を作ってくれていたおっちゃんおばちゃん。
今日は片付けに来ておられました。
今までウン十年と食堂で使われたであろう中華鍋や機材が廃棄されていました。
なんとなく寂しい光景…。
しばらく奈良競輪場は改修工事に入るので、
次の業者はどうなるんかな〜!
スタミナ焼きは受け継がれるのかな〜!?
ってのは、まだ僕らも聞かされてません。
新しい食堂はどうなるのかな〜!
僕は奈良に移籍してお世話になったのは短い間ですが、食堂の皆さん、ありがとうございました。お疲れ様でした!
じゃ、また次回!
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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。