【6月18日更新】ここぞで光る熟練技!今なお活躍を続ける「永久選手」【海野敦男】|DMM競輪

【6月18日更新】ここぞで光る熟練技!今なお活躍を続ける「永久選手」【海野敦男】



長らくS級で活躍し、GⅠにも何度も出走した海野敦男(うんの あつお・53歳=静岡・69期)は今月8日で53歳になった。





今期は2度目のチャレンジ戦に降格。

なかなか苦しい戦いを強いられていたが、現在出走中の小倉競輪は、4月玉野の落車の鎖骨骨折後ながら3着で今年2回目の予選突破を果たした。

そんな海野が競輪選手を志したのは小学校3年生の時。

理由は単純明快で


「お金持ちになりたかった」


だそうだ。


「競輪好きの父に連れて行ってもらって小学生の頃から静岡競輪に行ってた。落ちてる車券を拾ったりして遊んでたね。父が買ってた予想紙を見て、選手ってこんなに稼げるんだって知って。ふざけてお医者さんとかパイロットになりたいって言ってたけど、自分の中では(競輪選手)一択だったね。だから小さい頃の夢はかなった」


鋭い決め脚を武器に長らくS級に君臨したが近年は思うような結果を残せていない。


「6年くらい前だったかな、街道練習中にトラックにひかれちゃって9カ所を骨折した。50歳の時にダイエットして10キロくらいやせて、またS級を目指そうと思ったら落車で鎖骨を骨折。でもやっぱり交通事故が響いたかな」


A級落ち、さらには失格点でチャレンジ戦も経験した。

再び1、2班戦に戻れたが、一昨年12月に緑内障を発症。


「進行しないように、眼圧を下げるために目薬をやり始めたんだけど、なんかそれからおかしくなっちゃって。体に力が入らなくなって、真剣に走ってるんだけど前に離れちゃうんだよね」


苦しい戦いが1年ほど続いたが、今年に入って開催中に他の選手同士の会話からヒントを得て目薬を変更してみた。


「だいぶ踏めるようになったね。良かった。もう少し早く気付きたかった。とにかく原因が分かって良かったよ」


近況は車券に絡む回数も増えて、急激に下げていた点数も徐々に良化傾向だ。


「自転車が好きだし、本当は60歳までやりたいんだけどね。自分から辞めることはない。クビになるまで続けるよ。来年の6月で終わっちゃうかなと思ったりもしたけど、原因が分かったから大丈夫だと思う」


そんな海野、レース以外の楽しみに「最近はカラオケにはまってる」とのこと。


「得意な曲?T-BOLANの『離したくない』だね。最高得点は93・8点。もっと出せるようにこの半年くらいはボイストレーニングにも行ってるよ。カラオケの点数は上がってきた(笑い)。あとは競輪の点数を上げて、もうちょっと楽しく走りたい。今はいっぱいいっぱいだから」


単騎戦だった小倉の初日は


「緩んでたら捲るつもりだった」


と振り返った。

それほどまでに復調している。

来期こそはスタートから70点超えを狙えるだろう。


【出走予定】
6月18日(小倉FII)


(情報局記者A)

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