【4月25日更新】忘れずに次走で狙いたい! 要注目選手ピックアップ【一ノ瀬匠】
4月15日が初日の熊本競輪FⅡモーニングに参戦した一ノ瀬匠(いちのせ たくみ=佐賀・37歳・92期)が初日3Rで1着となった。
5番手の最終2コーナーから最終2センターまでに捲り切り、最速の上がり11秒4と、S級選手にも引けを取らない文句なしの勝ちっぷり。
2日目の準決勝で連続での確定板は途切れたが、それでも4着と最後まで粘った。
22日が初日の取手FⅠでも予選2着、準決勝1着で決勝進出。
37歳となっても入魂の自力にこだわるのには、理由がある。
2023年末の別府FⅡ準決勝で同県の後輩・天野純平(あまの じゅんぺい=26歳・115期)と同じ番組となった時のこと。
それまでは同県の後輩である橋本宇宙(はしもと そら=25歳・123期)らの番手につくこともあり、どんな場合でも自力にこだわっていたわけではなかった。
それでもこのレースでは天野の番手ではなく、自力を主張。
結果的に一ノ瀬―天野の並びになったが、後に天野からこう言われたという。
「どうして宇宙の番手にはつくのに、自分の番手にはついてくれないんですか?」
この言葉を聞いたとき、一ノ瀬はぐうの音も出なかったという。
「天野の言っていることがあまりにも正しすぎて(笑)。自力選手としては良くないなと。前で頑張るのが自分のスタイルなのに、ブレているから、成績も上がらない。ブレずにやろうと思った瞬間でしたね」
〝ブレずに自力〟を貫いてきたことが、花開こうとしている。
S級挑戦も決して諦めたわけではない。
まだ37歳。
「もちろん、目指していますよ。やるか、やられるか。自分はやるべきことをやるだけです」
身長1メートル90センチの恵まれた体格。
好調の波にも乗る一ノ瀬から目が離せない。
【次回出走予定】
4月30日(高松FII)
(情報局記者Y)
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