【5月13日更新】ここぞで光る熟練技!今なお活躍を続ける「永久選手」【土井勲】
7月に51歳となる土井勲(どい いさお=岡山・82期)のモチベーションが高い。
自身同様に野球に打ち込み、関西高時代は甲子園にも出場した息子の慎二が127期生として16日のいわき平でデビューを果たすからだ。
「息子は4回目の受験で合格。苦労して選手になったし、喜びもひとしおですね。本当に良かった。そのひと言に尽きます。よく続けてくれた。落ちた時はご飯も食べられないくらい落ち込んでいたのを見ていたし、自分が忘れていた部分を思い出させてくれた。もう感無量ですよ。僕も頑張らなくちゃいけませんね」
99年のデビューから26年が経過し、ついに子どもがプロデビュー。
練習も共にする息子の存在が大いに刺激になっている。
「バンクで一緒にやったら、脚力が違いすぎるので…。若い子がうらやましい。一緒にやる時は街道練習の方が多いかな」
20年はS級に在籍したが、その後はA級暮らしが続く。
近況は苦しい戦いが目立ち、競走得点も下降。
昨年は15勝を挙げたが、今年はまだ1勝にとどまっている。
「競輪が好きだし、まだまだ頑張りますよ。ここが踏ん張りどころ。若い頃と違って、自転車だったり、走り方だったり、フォームだったり。いろいろと考えることが増えた。ちょっとしたことの積み重ねが差になる。工夫してやっていきたいですね」
取材した小倉で、フレームを「1年くらい前に使っていた」ものに戻して手応えを得た。
巻き返しは始まっている。
さらには同期の存在も力になっている。
「大塚健(一郎)ちゃんから毎日のように電話やLINEで連絡が来る。彼の競輪に対する情熱は凄いですよ」
大塚は昨年から度重なるケガで、まともにレースを走れていない。
「走れるだけでも幸せですよね」
とポツリ。
そして「もうちょっとできそうな、いけそうな気がする」。
息子や同期から受ける刺激を力に変え、まだまだ奮闘を続ける。
【次回出走予定】
5月27日(伊東FI)
(情報局記者X)
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