【5月9日更新】ゼロからのリスタート【佐藤慎太郎】
第79回日本選手権の最終日4R。
山岸佳太との連係で復帰後初1着を飾った佐藤慎太郎(さとう しんたろう=48歳・福島・78期)に、名古屋バンクは大盛り上がりとなった。
今年1月の松阪記念決勝での落車で右骨盤骨折の大ケガ。
しばらくは車椅子生活を余儀なくされたが、4月の伊東アドバンスで戦線復帰。
急ピッチでダービー出場への準備を進めた。
それでも
「本当なら治るまでに半年はかかるケガ。出力が下がっていて、脚力はゼロ。元の状態に戻るにはどれだけかかるか分からない。今開催の中では間違いなく1番弱い。想像していた以上にダメでした」
と初戦から苦戦の連続。
そんな状況で取れた1着には
「山岸君と自分の気持ちで勝てた1着」
と素直に喜んだ。
「限界?気のせいだよ!」が48歳、佐藤の決めぜりふ。
これに関しても「数年前から限界を感じているからこそ、そのワードを言っている。今大会でも、この辺なのかな?と思ったところもあったし…」と包み隠さず語る。
それでも佐藤の闘志が消えないのはファンの支えがあってこそ。
「ダービーを優勝したかのようなファンの声援だった。応援してくれる人のモチベーションを下げないためにも、あと10年、15年は頑張らないとね」
千両役者にはまだまだ輝き続けてくれなければ困る。
この1着が完全復活へのスタートライン。
今後も脚でも口でも、競輪界をリードしてほしい。
【次回出走予定】
5月15日(宇都宮GIII)
(情報局記者Z)
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