【11月21日更新】ここぞで光る熟練技! 今なお活躍を続ける「永久選手」【金田健一郎】
通算418勝を挙げている浪速の古豪・金田健一郎(かねだ・けんいちろう、56歳=大阪・60期)。
大阪の現役レーサーでは多田司、中澤孝之に次いで上から3番目の年齢。
「同世代はどんどんいなくなっていく。若い子も出てくるし。でも自分には仕事がこれしかない」
と、強い覚悟でペダルを踏み続ける。
全盛期は特別競輪の常連だった。
タイトルには手が届かなかったが、GⅠ決勝には何度も進出。表彰台にも上った。
だが、あと一歩及ばなかった。
その後も息の長い名マーカーとして、近畿地区を引っ張ってきた。
A級に陥落しても一気に力が落ちることはない。
展開が向いた時にはシャープな差し脚を繰り出し、混戦では巧みな捌きを見せる。
約半年ぶりの決勝進出となった10月の川崎ミッドナイトでは、逃げた安藤直希を好マーク。
2着に粘り込み、安藤とのワンツーを決めた。
その強さの源は変わらないトレーニングにある。
「僕はバンク練習が中心。昔は街道練習にも行っていたが、今と比べれば交通量も少なかったからね」
「今の子たちはカーボンフレームで練習をすることがあるが、僕は使えないから競輪の自転車。練習はその時々の流行りがあるけど、基本変わらないかな」
背格好も全盛時からほとんど変わらない。
「食事面で摂生はしていないよ。酒も飲むしね。今は競輪場の宿舎でお酒が飲めないから、競走中が休肝日になるんだ」
と、笑う。
「(競輪選手として)できる限り頑張りたい」
と、年齢の壁を越えていつまでも走り続ける決意。
「55、56歳頃にガクッと弱っていくと言うし、成績が落ちた時は〝戻らなきゃ〟と毎回思っている」
と、まだまだ闘志は衰えない。
「カネケン」の愛称で親しまれる名マーカーの闘魂は、いつまでも燃えたぎっている。
【次回出走予定】
11月28~30日(福井FⅡ)
(情報局記者A)
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