【6月13日更新】ここぞで光る熟練技! 今なお活躍を続ける「永久選手」【小川巧】



通算勝利数は399。
あと1勝で節目の400勝となる小川巧(おがわ・たくみ、57歳=岡山・57期)。




6月11日の別府2日目は惜しくも2着。リーチをかけてから三度目の2着に

「車がなかなか前に進まないね」

と苦笑いした。


先月の5月に57歳になった。
最近は最年長だった佐古雅俊や、同県の大前寛則が引退を表明。

「佐古さんもだし、同県同期で同学年の大前も辞めてしまって寂しいです」

「僕の場合は選手になる時にプロスポーツというよりも仕事として競輪選手を選んだ。昔は60歳が定年みたいな時代だったけど、今辞めたとしてもすることがないというか、他にできることがない。できるだけ長くという気持ちでやっていますよ」


1986年のデビューから選手生活は38年目に突入。
記念優勝は5回、4度のGⅠ優出を果たすなど長らくS級で活躍した。

「最初はA級1班にでもなれればいいなと思っていたら、S級が見えたら欲が出て、S級に上がったら上がったで欲が出て(笑)。自分が思った以上に通用しましたね」

「今は7車立てが主流になったし、アスリートのような選手が増えた。自分も年齢を重ねてガクッと来た。2回目のコロナワクチンの時はちょっと体がキツい感じもあった。以前は体のことを考えるなんてなかったけど、ここ3年くらいは体のメンテナンスというか手入れというか。マッサージに行ったり、プロテインを摂取したりしてサプリを取り入れて体に気を遣うようになったね」

それも〝できるだけ長く〟現役を続けるために他ならない。


プライベートでの趣味を尋ねると

「自転車をいじるのが好き。趣味なんですよ」

と返ってきた。

「小学生の頃から、なぜか自転車に触るのが好きだった。周りがオートバイとか、エンジン系に熱中していても自転車派でしたね。中学生の頃には競輪選手になりたいと思ってたね。それなら年中、自転車をいじれるし稼げるから」

自転車好きが高じて職業としての競輪選手。期にも年齢が追いつき、60歳の大台も見えてきた。

「自分にはこれしかない。大前の引退とかちょっと寂しいけど、できるだけ長くという気持ちで頑張ってます」

5場所前の宇都宮では決勝に進出。
さすがに1着のペースは落ちたが、2、3着で車券に貢献することが多い。

大好きな自転車とともに、小川の競輪人生はまだまだ続く。


【次回出走予定】
6月16~18日(四日市ナイター)

(情報局記者A)



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