【3月17日更新】ここぞで光る熟練技! 今なお活躍を続ける「永久選手」【横瀬聡】
久留米の〝競輪博士〟と言えば横瀬聡(よこせ・さとし、51歳=福岡・69期)。
全国各地のレースをチェック。競輪に詳しく研究熱心なイメージが強いベテランレーサーだ。
中学生までは父親の影響でボートレーサーになりたかったと言う。
「オヤジが競艇(ボートレース)好きだったのでその影響。でも体がデカかったし目も悪かったから無理だった」
と断念。
そして久留米工業大学付属高(現・祐誠高)に進学すると自転車部の門を叩いた。
「自転車に関しては本当に無知だったんです。入部して1年目から自転車に乗れると思ってなかった」
と高校時代を振り返る。
その自転車部にいたのが加倉正義(かくら・まさよし、51歳=福岡・68期)。
後のタイトルホルダーと青春時代を過ごし切磋琢磨(せっさたくま)。その頃から競輪選手を志し、3回目の受験で競輪学校に合格した。
デビュー後はS級にも在籍。タテ脚を武器にしぶとく走り続けている。
ベテランの域に突入しても、まだまだ老け込むわけにはいかない。それは周囲の環境が一番の理由だ。
「紫原政文さん、澤亀浩司さんなど僕より上の年齢の先輩が頑張っている。それを見ていると刺激になる。僕が最年長ならふんぞり返るが、先輩たちが真面目に練習している姿を見るとね」
田中誠がリーダーとして統率するグループで日々鍛錬。
「昭和の練習」と表現するように、街道やバンクでもがいている。
「若い頃から練習内容はあまり変わらないね。でも今の7車立てのスピード競輪に対応するには、今の練習にプラスして何か取り組まないと」
50代に突入し肉体の衰えを感じるが
「競輪選手を辞めても何もできない。他にやることがないから。子どももいるし金がかかる」
と、競輪と真摯に向き合い努力を怠らない。
「最初は60歳まで現役が目標だったが、今では55歳に修正してます」
と笑った横瀬。いぶし銀の差し脚で存在感を示し続ける。
【次回出走予定】
3月17~19日(松山FⅡ)
4月17~19日(いわき平FⅠ)
(情報局記者A)
1949年創刊のスポーツニッポン新聞社が長年の競輪報道を通じ培ったノウハウと人脈を生かした情報で人気のスポーツ紙唯一の競輪専門サイト。最新ニュース配信、ミッドナイト詳細予想、ガールズケイリン、お得なキャンペーンなど無料で見られる情報が満載。