【1月31日更新】忘れずに次走で狙いたい! 要注目選手ピックアップ【高木萌那】

          


少しずつ、一歩一歩、一人前の競輪選手としての階段を上り始めている。





1月28日が初日の久留米競輪に参戦した高木萌那(たかき もな=20歳・福岡・126期)。

昨年5月のルーキーシリーズで見事な優勝を飾り、同7月の高松でも決勝進出。

ところが、以降は7場所連続で決勝に進めず、壁にぶち当たった。



原因はメンタル面だった。

初日に大きい着を取ると



「2日目もダメなんじゃないか、と思うようになってしまった。焦る気持ちがそのまま、レースにも出てしまって…」

プロの洗礼を浴びた。



変わるきっかけをくれたのは、仲間や先輩の存在だった。

特に親身になってくれたのは林真奈美(福岡・110期)。

19歳も年の離れた大先輩の一言で、意識が変わった。



「みんながみんな、うまくいくわけないじゃん」



突き放すような言葉にも聞こえるが、悩みに寄り添うようなの優しさが、高木にとってはうれしかった。



「甘えてしまったら成長がない、と思っていたけど、真奈美さんのおかげで、弱い自分を受け入れることができました。ダメでも次がある、と思えたことで、レースに臨む気持ちが変わりました」



11月の和歌山で8場所ぶりの決勝に進むと、好調をキープ。

林への感謝の気持ちを、結果に変えてみせた。

久留米での初日予選では6着に敗れたものの、ラスト1周で先頭に立ち先行する見せ場はつくった。



「まだデビューしたばかり。マークの決まり手はつけたくない。自力を出して、結果を残したい。男子の先輩も皆さん親身になってくれて、すごくいい環境でやらせてもらっている。それを形で示したい」



ガールズを代表する選手の一人である山原さくら(山口・104期)が目標。

精神面で殻を破った高木の躍動から、目が離せない。





【次回出走予定】
2月9日(熊本FII)

(情報局記者T)

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