【5月9日更新】生まれ変わった肉体で再浮上誓う【伊藤裕貴】
先日の富山・西日本カップで昨年6月の岸和田以来となるS級優参を果たした伊藤裕貴(いとう ゆうき・32歳=三重・100期)。
結果は優勝した石塚輪太郎マークの2着だったが、勝ち上がりの2走では力強い自力戦を披露していた。
「今年に入ってから状態は良かったので、決勝にはいつでも乗れると思っていました。久しぶりに乗れて嬉しいです」
昨年7月にS級陥落。
9連勝で特進を決めた昨年11月の豊橋までの約4カ月間をA級で過ごした。
「今となってはA級に落ちて良かったと思っています。今まで見えなかったもの、見えなくなったものに気づけたので」
18年2月、街道練習中に追突事故に遭い腰椎圧迫骨折。
選手生活はおろか、下手すれば日常生活もまともに行えなくなるほどの大ケガ。
胸から殿部にかけてをギブスで固めた入院姿は痛々しいものだった。
それでも諦めずに練習を続け、いまでは本格的なウエートトレーニングをこなせるまでに復調。
いや、進化したと言った方が正しいだろう。
「体重は2キロほど増えました。でも食べないとすぐに痩せてしまう体質だし、上げる重量もまだまだ足りない。学生時代にパワーリフティングをやっていた溝口葵(三重・117期)なんて、全盛期は200キロ以上を上げていたみたいなので」
確実に変わってきた自分の体つきを鏡で見ると、もっともっと筋肉が欲しくなってくる…。
マッチョあるあるである。
もちろん、レースでの踏み応えが良くなったことが一番の継続理由である。
「タイム的なものはそれほど変わってないけど、踏み出しのトルクが違いますね」
その言葉通り、富山でも出足の鋭さを随所で見せていた。
次なる目標は20年9月以来となるS級V。
生まれ変わった肉体を信じて突き進むのみだ。
【次走出走予定】
5月9日(大垣FI)
(情報局記者K)
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