旅路と男のロマン|DMM競輪

旅路と男のロマン

以前、ヒッチハイクの青年を車に乗せたことがあります。

もちろん今のご時世に知らない方と接触するのは恐ろしいので、少し前のことですが(笑)。


いつだったかレースの遠征時に、高速道路のSAでトイレ休憩に入ったところ、大学生っぽい雰囲気の見た目をした青年2人が目的地のボードを掲げて立っていました。

「すいません(目的地)方面行かれませんか?」 と声をかけられたのですが

「荷物がねぇ…」と言っていったんは断りました。



これは僕の圧倒的偏見なんだけど、今までに見かけたそういうヒッチハイクをしてる人って身なりをキッチリしてない人が多いんですよ(笑)。

冒険心でヒッチハイク旅行をする人はもちろんいるでしょうけど、ガチで旅費をケチってるんかなぁ…っていう雰囲気の人がいても、あまり乗せたいとは思わないですよね。
単に不潔な見た目の人愛車に乗せたくねーし。

でも、その青年2人は割と小綺麗な服装、控え目な荷物、THE大学生みたいな見てくれだったので「滅多にない機会だし、どうせ一人で暇だし、乗せてやろうかな〜」と気が変わって乗せてあげました。

一緒にお昼ご飯を食べて、他愛もない話をしつつ数時間ほど遠征の旅路を共にしました。




名前すらも聞いてない大学生2人、東京から来たそうです。

もうすぐ就活が始まるそうで、冒険するなら今のうちとヒッチハイク旅に出たのだとか。

色々喋って、何よりヒッチハイクを乗せるという人生でそう遭遇しない一大イベントを経験をさせてもらい、こちらも少し大人になったような気持ちでした。

いつか会う機会があれば、ビッグになった姿を見せてもらおうかな!


おわり















なーーーんてさぁ!

こんな他愛もない、ただのブログで終われたらいいんですけどねぇ!!

生憎、僕は捻くれ者でしてねぇ!!


この2人、東京生まれ東京育ち、大学は私立高校からのエスカレーターとかいう、まーーーーーー良さげな人生のレールが敷かれたゆとりまっしぐら!みたいな感じでしてね〜。

圧倒的キモ=オタク気質ワイは2人を乗せて運転してるうちにふと思ってしまったんですよ…。

「俺は今当然のように数百キロを運転して仕事場に通勤してるけど、この二人はこれが人生最初で最後の、一世一代の冒険なんじゃないか?」って。

「いつからだろう…自分が長距離移動を冒険だと感じなくなってしまったのは…」って。


競輪選手というお仕事、日本全国を旅する機会を与えてもらってる素晴らしい職業なのですが、移動を「通勤」と割り切ってしまってる部分があると思うんですよね。

なんだか勿体ないなぁ…こいつら大学生はこの高速道路の景色ですら新鮮で、なんならずっと思い出に残るんだろうなぁ…と、その時ふと思ったのです。

実際、引退が頭をよぎるような年齢になった選手は日本全国の競輪に車で参加、道中は車中泊をしながら観光名所を回る、といった楽しみ方をしている方が結構おられます。

僕はまだ26歳になったところなので、引退なんかは考えていないし移動時間を新幹線とかで休養に回して、時間を練習に回すのが若手選手のあるべき姿なのですけどね…。

そんなただの真面目若手選手なら今頃S級で先行してるんだよなぁ。



ヒッチハイクの件と重なって、先日中学の同級生の友人がInstagramに「自転車で琵琶湖一周してきます!」と投稿しているのを見てショックを受けました。

その友人は、クロスバイクを購入して琵琶湖1周(200km)を景色を楽しみつつ、滋賀の名所を巡りつつ、1泊2日でのんびり回るというのです。

僕もアマチュア時代にほぼ毎週琵琶湖1周をこなしてきたんですけどねぇ、あくまで「こなしてきた」って表現になるんですよね。

1人で爆風の琵琶湖岸を発狂しながら走ったものです。


そんな俺を苦しみに陥れる練習ルートも、乗車フォームもスピードも気にせず友達と和気あいあいと
「琵琶湖綺麗やな〜!」
とか
「お城が見えてきた!」
「もうすぐコンビニあるから休憩しよう!」
とか喋りながら走ったら楽しいのかなぁ…。

冒険心に溢れ、ロマンがあっていいじゃないっすか。

今は奈良県民なので琵琶湖は身近でなくなりましたが…。なんかええなぁ…。

日頃「移動」として消費している旅路もしっかり見つめてみると、とても素晴らしいものが見えてくるのかもしれませんね。



冒険…。 冒険の為には道具が必要だよな…?(本題)

ま、僕にはレヴォーグという立派な愛車がいるのですが、それとこれとは話が別だ。

このブログのタイトル名はなんや?
購買意欲や! 先行意欲は捨てつつ、購買意欲を存分に爆発させていこうな!

ってな訳で買っちゃいましたよ〜!




HONDA スーパーカブc125!

なんとスマートキー搭載のハイテクカブ!

昔、スーパーカブ70を持っていたんですよ。
ペースでのんびりと走るのはとても楽しかったのですが、なにせゆとり教育の僕にはキャブレターの扱いがよくわからず、最終的にエンジンを不調にしてしまいまして。

申し訳なさからキチンとバイクを触れる方に譲ってしまいました。


でも、やっぱり「男」の魂がエンジンを求めるのだ。

このカブくんはほぼ新古車で相当お安く出ていましてね。ちょっと購買意欲が爆発しましたよね。

電子制御のカブなんかカブじゃねえ! っていう過激派の方には申し訳ないですが、ゆとりにはこれくらいがちょうどいいですな。

トコトコ走れるバイクなので、目の前の景色を噛み締めながら旅にでも出ようかと思います。

自転車? 乗りません。




君たちもエンジン積んだら乗ってあげてもいいよ!
寂しそうな顔しても無駄やで!




とか言いつつ なんか梅雨でほんまに寂しそうに見えたから跨ってあげた。俺は優しいんだ。


じゃ! 素敵な原付ライフを!

ではまた、次回〜!


 



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1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

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