付喪神宿りし愛用の品との別れ 〜ヌルヌルVer.〜|DMM競輪

付喪神宿りし愛用の品との別れ 〜ヌルヌルVer.〜

※DMM競輪リニューアル前の記事となります。
画像が欠損しております。
ご覧の方にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。


僕ね〜めっちゃ物持ちがいいんですよ〜!!!

なにをいきなり自分語りしとんねんって思った? ぼくも思った。


すげえ大雑把なくくりだけど「競輪選手の道具に対する感覚」ってのはとても個人差が出ます。

特にベテラン選手は顕著なのですが

「お客さんの前に立つんやから、いつも綺麗な新品を使わんとアカン」

って言う方もいれば

「使えたらええんや!」

って言いながらリアルにもうすぐちん◯ん見えそうな、何回落車したらこうなるんや……みたいなレベルの、ビリビリのレーパンでレースに臨む方もいます(ガチ)。

多分本来持っている思考が年とともに過激になっていくのでしょう…。
でも穴空いてるレーパンはヤバいでしょ…。


まぁ服装に限らず、自転車やら持ち物に対しての感覚はほんと人それぞれですね。

僕は「いつものヤツ」に落ち着きを感じるタイプでしてねぇ、冒頭にも書いたのですが物持ちがめっちゃいいんです(チン◯が出るほどボロいレーパンは流石に捨てるぞ!)。

競輪選手になってからではなく、小さな頃から自分の持ち物に対してとても感情移入してしまうんですよね。

そのせいで捨てられない、物が溜まっていく、部屋が汚い、みたいなスパイラルに陥りがちです。

これぞオタクって感じ。




このノースフェイスのカバン、レースどころかいつも練習にも持っていく超ヘビーユーズカバンなんですけど、高校生の時からずっと現役の10年モノです。

このカバンで高校に通学してたし、インターハイにも行ったし、今もメインで使ってるし…。

人生の酸いも甘いも共に見守ってくれている思い出の詰まったアイテムです。



(カバンを高校時代から使ってる証拠写真。左は校長)


拙者の手元に届いた物は自動的にとてもコスパがよくなる。でも金遣いが荒いのは何故なのか。

落車で破れたレース用の手袋も縫って使ってるような、クレイジー物持ちな僕なのですが……実はひとつ先日捨ててしまった物があります。




この小汚いトートバッグなのですが。

THE IDOL M@STER
9th Anniversary
WE ARE M@STERPIECE!!
2014(以下略)

って書いてます。
ま、お察しの通り『アイドルマスター』のライブの物販で買ったトートバッグです。

ちゃっちいトートバッグにロゴがプリントされただけで結構ええお値段を払ってしまうカモ、それがオタクなのです。

そんなしょーもないトートバッグ(言い過ぎ)、ライブで購入したことはもちろんですが、思い出が超詰まっててなかなか捨てられなくてですね〜。

というのも実はこれ、デビュー戦からずーっとレース前に直前控え室に行く時に、ヘルメットとシューズと夢と希望を詰めて持ち込んでいたものなんですよ。

デビュー戦は2015年なので、はや6年目ですよ。

普通の感覚の人なら現物を見たら「この100均で買えそうなトートを6年も使ったんか!?」って言うと思いますよ。そんなショボさ。

底に穴が空いたり、取っ手がちぎれても必死に縫って使い続けました。




(努力のあと)


「もうボロボロすぎてつらいんです…お暇をください…」とトートバッグさんも言ってそうなレベルですね。

でも先日レース参加中に、捨てる決意をするきっかけとなった事件が起こりました。

ベビーオイルのフタゆるゆる事件です。

原因はわかりませんが、新品のベビーオイルのフタがゆるゆるだったのです。許せん。

ベビーオイルってのは競輪選手がレース走る時に足がテカテカになってるじゃん、あれね(あれを塗る理由とかについてはまた今度別の記事を書こうと思ってまーす。みてね!)。

ボロボロのトートバッグに容赦なくぶちまけられるベビーオイル。

ベビーオイルって一応オイルなので軽く洗う程度では落ちないんですねぇ…。ほんで洗濯機内がヌルヌルする…!

ボロいしヌルヌルだし、そろそろ捨てっか…ってなりました。


そんな大したことない決意なんですけど、感情移入が凄すぎてとても悲しくなっちゃいましてねぇ…。

ボロいトートを捨てる話とか落ち着いて考えるとクソみたいにくだらないし、傍から見たら何言ってんだコイツ?レベルの小さな事件なんですけどね。

あまりにも悲しくて記事にしちゃいましたよ。

そんな優しい奴なんですよ。ぼかぁね。


自分で読み返しても実にしょーもない話だ! って思わなくもないけどご愛嬌。

僕の人生的にはすげえ大きな事件だったんだもん!

死ぬ前にこの記事を読み返して

「ああ、あのトートバッグ大事に使ってたなぁ…」

って思い返しつつ死ぬような、そういうものにわたしはなりたい。


最後に読者の皆様が冒頭からずっと抱えてたであろう一言で締めとさせていただきます。

知らんがな!


じゃあまた次回!

優しい読者のみんなはこんなクソ記事も許してくれると信じてるぞ!
 




Twitterやってます。是非お気軽にフォローしてくださいね! 

1995年3月30日生まれ。滋賀県出身。 日本競輪選手会 奈良支部所属107期の競輪選手。現在はA級2班。同期には新山響平、山岸佳太、簗田一輝など。 ……以上はすべて仮初めの姿であり、本業は某アイドルのプロデューサーであるともっぱらの噂。 ドール、カメラ、声優など、さまざまな「沼」に足を踏み入れている。

この記事をシェアする

FacebookTwitterLINEはてなブックマーク