【3月11日更新】ここぞで光る熟練技!今なお活躍を続ける「永久選手」【山口富生】




2月のGⅠ全日本選抜(豊橋)最終日に、自身が持つGⅠ最年長1着記録を3カ月更新した選手が、岐阜の闘将・山口富生(やまぐち とみお=55歳・岐阜・68期)だ。





レースは坂口晃輔と共に、北津留翼に任せての戦い。

北津留は別地区ながら赤板突っ張り先行で中部勢の期待に応えると、3番手の坂口も献身的な走りで別線の動きをけん制。

番手無風の大チャンスをしっかりとモノにした



「(北津留)が頑張ってくれた。ありがたい。あのクラスなら踏み直しもすごいと思って、思い切り踏ませてもらいました」



藤井侑吾柴崎淳の欠場を受け、今年の中部勢は総勢6人での戦い。

中部黄金時代の中心にいた山口にとっては寂しい現実だったが、それでも悲壮感はみせない。



「1人でも多くGⅠに送り出せるように、練習でも若手にハッパを掛けながらやっている。昔みたいなやり方は通じない時代なので、気持ち的な部分で〝今やぞ、今やぞ〟って。愛知からは纐纈(洸翔)も今年中に出てくると思うし、岐阜からも3~5年で計画的に出てくると思う」。



若い力の息吹を身近に、そして確実に感じているからこそである。



「勝手にアニキと慕っていた神山(雄一郎)さんは現役を続けると思っていたので寂しい気持ちになった。でも最年長S級Vを決めた内藤宣彦は凄いと思ったし、自分も動ける限りはできる限り頑張っていこうと思っている」



そう語る闘将の瞳の奥の炎は消えていなかった。

これからもどんどん走って、どんどん現役S級最年長記録を更新してほしい。




【次回出走予定】
3月13日(大垣GIII)


(情報局記者M)

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